はじめに

このガイドでは、Oracle WebCenter ContentとOracle WebCenter Content Serverを管理する方法について説明します。コンテンツ・サーバーのインスタンスを起動したり停止する方法、コンテンツ・サーバーのユーティリティにアクセスして使用する方法、WebCenter Contentのコンポーネントとセキュリティを構成する方法、WebCenter Contentのリポジトリ構造とコンテンツ・アイテムのアーカイブ、取得および移行を行う方法について説明します。

対象読者

このドキュメントは、WebCenter Contentインストールとコンテンツ・サーバーのデプロイを担当するOracle Fusion Middleware管理者を対象としています。

ドキュメントのアクセシビリティ

オラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)にアクセスしてください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。

関連ドキュメント

完全なOracle WebCenter Contentドキュメント・セットは、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=fmw122140&id=wcc-booksのOracle Help Centerで入手できます。

表記規則

このドキュメントでは、次のテキスト表記規則が使用されます:

規則 意味

boldface

太字体は、アクションに関連付けられたグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素や、本文または用語集で定義されている用語を示します。

italic

イタリック体は、ブック・タイトル、強調、またはユーザーが特定の値を指定するプレースホルダー変数を示します。

monospace

等幅体は、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、ウィンドウに表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。

WebCenter Content用語

WebCenter Contentのドキュメントでは、WebCenter Contentとコンテンツ・サーバーの構成に関連するディレクトリの変数を参照するとき、次の用語を使用しています。

  • IdcHomeDir: この変数は、Oracle WebCenter Contentサーバー・メディアが配置されているOracle WebCenter Contentホームのucm/idcディレクトリを参照します。サーバー・メディアは、Oracle WebCenter Content Server、Oracle WebCenter Content: Inbound RefineryまたはOracle WebCenter Content: Recordsのソフトウェアを実行できます。これは、基本的に読取り専用のディレクトリです。デフォルトの場所はWCC_ORACLE_HOME/ucm/idcです。デフォルトの場所の変数部分は変更可能ですが、パスをucm/idcから変更することはできません。

  • DomainHome: この変数は、Oracle WebLogic Serverのアプリケーション・サーバー上で実行するためにOracle WebCenter Contentアプリケーションがデプロイされる、ユーザー指定のディレクトリを参照します。DomainHome/ucm/short-product-id/binディレクトリには、intradoc.cfgファイルおよび実行可能ファイルがあります。DomainHomeのデフォルトの場所はMW_HOME/user_projects/domains/base_domainですが、このパスとドメイン名(base_domain)は、アプリケーション・サーバーにOracle WebCenter Contentアプリケーションをデプロイするときに変更できます。

  • short-product-id: この変数は、アプリケーション・サーバーにデプロイされるOracle WebCenter Contentサーバーのタイプを参照します。この名前はコンテキスト・ルート(デフォルトはHttpRelativeWebRoot構成値)として使用されます。使用可能な値は次のとおりです:

    • cs(Oracle WebCenter Content Server)

    • ibr(Oracle WebCenter Content: Inbound Refinery)

  • IntradocDir: この変数は、アプリケーション・サーバーにデプロイされているOracle WebCenter Contentアプリケーションの一部であるOracle WebCenter Contentインスタンスに固有の構成ファイルとデータ・ファイルのルート・ディレクトリを参照します。Oracle WebCenter Contentインスタンスのいずれかのタイプ(コンテンツ・サーバー(cs)またはInbound Refinery (ibr))用に、このIdocスクリプト変数を構成します。このディレクトリは別の場所にあってもかまいませんが、デフォルトの場所はDomainHome/ucm/short-product-idです。指定したディレクトリは、インスタンス・ディレクトリへの絶対パスで、特定のサーバーまたはノードに一意である必要があります。このディレクトリにはbin/ディレクトリがあり、ここには起動ファイル(intradoc.cfgおよび実行可能ファイル)が格納されています。

    12c (12.2.1.1.0)リリースからデフォルトで垂直クラスタおよびスケールアップ・サポートの導入および有効化があり、サーバー固有のintradoc.cfgが元のintradocファイルとともに作成され、名前は次のようになります。

    <server-name>_intradoc.cfg

    構成の変更を有効にするため、このサーバー固有のintradoc.cfgファイルを更新する必要があります。

    スケールアップ・インスタンスを追加して既存のインスタンスをスケールアップする場合、各スケールアップ・インスタンスには次のような固有のintradocファイルがあります。

    UCM_server1HA_intradoc.cfg