ビジネス・オブジェクト

WebCenter Portalでは、ビジネス・オブジェクトを使用してRESTまたはSQLのデータ・ソースからデータを取得することにより、アプリケーション統合の複雑さを軽減できます。取得されたデータは、データ視覚化視覚化テンプレートを使用して、ポータル・ページにレンダリングできます。たとえば、いずれかの組込み視覚化テンプレートでデータを表示したり、開発者がJDeveloperでカスタム視覚化テンプレートを作成することができます。

ビジネス・オブジェクトの主な機能は、ポータル・ページ上に表示するデータのソースを単純化することです。データ・ソースが複雑ではない場合、ビジネス・オブジェクトは、データ・ソースがデータ視覚化の定義ウィザードで選択されたときに、WebCenter Portalによって自動的に作成されます。自動的に作成されたビジネス・オブジェクトの場合、そのデータ・ソースのすべての属性とメソッドがビジネス・オブジェクトに追加されます。この場合、各属性および各メソッドの表示名と説明を構成することはできません。通常、上級ユーザーは、データ視覚化の構築に関連する制限された属性セットを使用して、ポータル・アセットとしてビジネス・オブジェクトを手動で作成します。ビジネス・オブジェクトはポータル・レベルでのみ(ポータル・アセットとして)作成でき、アプリケーション・レベルで(共有アセットとして)作成することはできません。

ビジネス・オブジェクトでは、複数のスカラー属性およびコレクション属性を公開できます。RESTでは、基礎となるRESTデータ・ソースからのサポートに基づいて、GETPUTPOSTDELETEなどの複数のメソッドをサポートできます。各ビジネス・オブジェクトには対応するデータ・サービスへの参照が含まれ、データ・サービスには、バックエンド・データ・ソースにアクセスするための実際のモデルを提供する、基礎となるデータ・コントロールへの参照が含まれます。

デフォルトでは、ビジネスオブジェクトは存在しません。ビジネス・オブジェクトを作成できるのはポータル・レベルのみです(ポータル・アセット)。アプリケーション・レベルでは作成できません(共有アセット)。

ビジネス・オブジェクトで作業するには、ツールバーでアイコンおよびアクションを選択します。情報および支援については、結果として表示されるダイアログにあるオンライン・ヘルプを参照してください。