「ポータル・テンプレートのエクスポート」ペイン

Application Specialistロールのデフォルト権限またはPortal Templates: Manage All権限を持つユーザーは、WebCenter Portalからポータル・アーカイブ(.parファイル)にポータル・テンプレートをエクスポートし、それを別のポータル・サーバーにデプロイできます。組込みテンプレートはエクスポートできません。

エクスポートおよびインポート・ユーティリティは主に、WebCenter Portalインスタンス間での情報の移動に使用されますが、ポータル・テンプレートのエクスポート機能は、バックアップ・サービスとしても役立ち、他のユーザーとのテンプレートの共有と交換にも便利です。

ポータル・テンプレートには、ページ、ドキュメント、リストおよびセキュリティ情報(カスタム・ロールやメンバーの詳細など)を含めることができます。

ポータル・テンプレートをエクスポートすると、この情報がすべてポータル・データ・ファイル(.pdr)にパッケージ化されます。このPDRファイルには、メタデータ・アーカイブ(.marファイル)とテンプレートのセキュリティ・ポリシー情報を含む単一のXMLファイルが含まれます。エクスポート・プロセスでは、1つ以上のテンプレートの.pdrファイルがアーカイブにパッケージ化されます。このアーカイブはローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。

テンプレート・データはポータル・テンプレート・アーカイブに含まれるので、テンプレート・データはターゲット・サーバーに手動で移行する必要がありません。

ドキュメント・ツール(ファイル、フォルダ、Wiki、ブログ)を使用するテンプレートは、WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリにコンテンツ・フォルダを自動的に持ちます。WebCenter Portalを使用してポータル・テンプレートをエクスポートする場合は、このフォルダに格納されたコンテンツがポータル・テンプレート・アーカイブ(.pdr)に自動的に含められるので、別のターゲット・サーバーに簡単にデプロイできます。フォルダは、transport.mar\oracle\webcenter\lifecycle\importexport\data\oracle-webcenter-doclib\docsexport.zipにある.zipファイルに追加されます。

注意:

ポータル・テンプレート・アーカイブには、たとえばポータル・テンプレートのコンテンツ・フォルダには保存されていない、コンテンツ・プレゼンタで表示される情報など、別の場所に保存されていて、ポータル・テンプレートで参照されるWebコンテンツやWebページは含まれません。WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリでポータル・テンプレートに割り当てられたフォルダのみが、ポータル・テンプレート・アーカイブに含まれます。

エクスポート・アーカイブは、ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。

WebCenter Portalから1つ以上のポータル・テンプレートをエクスポートするには:

  1. ポータル・テンプレートを除外する場合は、その「削除」アイコンをクリックします。
  2. ポータル・アーカイブ名を変更するか(ファイル拡張子.par)、またはデフォルトの名前をそのまま使用します。

    ポータル・アーカイブのデフォルトのファイル名には、webcenter_random_number.parのように、一意性を維持するための乱数が含まれています。

  3. 「エクスポート」をクリックします。

    注意:

    • コンテンツ・フォルダを含めると、ポータル・テンプレート・アーカイブのサイズが大きくなります。多数のポータル・テンプレートまたはサイズの大きなコンテンツ・フォルダをエクスポートする場合は、アーカイブがファイルの最大アップロード・サイズ(デフォルトで2GB)を超えないよう注意してください。必要に応じて、この設定を上げるようにシステム管理者に問い合せてください。

    • MDSにアーティファクトを格納するアセットでレガシー・ポータル・テンプレートを管理している場合は、すべての依存アーティファクトをMDSからコンテンツ・リポジトリに再配置することをお薦めします。MDSに格納されたアーティファクトを移動しない選択をする場合も、MDS WLSTコマンドexportMetadata/importMetadataを使用して、別の機会にMDSコンテンツを移動できます。次に例を示します。

      exportMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal', toLocation='/tmp/content', docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')

      importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal', fromLocation='/tmp/content', docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')Notes

  4. 「ポータル・テンプレートのエクスポート」で進捗情報を監視します。
  5. エクスポート・プロセスが完了したら、エクスポート・アーカイブ(.par)の保存場所を指定します。次のいずれかを選択します。
    • 「ダウンロード」.parエクスポート・ファイルをローカル・ファイル・システムに保存します。

      ブラウザによってダウンロードが実行され、アーカイブがローカルに保存されます。実際のダウンロード場所は、ブラウザの設定ごとに異なります。

    • 「サーバーに保存」.parエクスポート・ファイルをサーバー上に保存します。たとえば、/tmpなどです。指定するサーバー・ディレクトリに、書込み権限があることを確認してください。

      「サーバーに保存」をクリックして、「サーバーの場所」を入力し、「保存」をクリックします。

  6. 「閉じる」をクリックします。

エクスポート・アーカイブ(.par)が指定の場所に保存されます。