メッセージング・プリファレンス
デフォルトのメッセージング・チャネルは、メール・アドレスです。フィルタが定義されていない場合、システム管理者が共有資格証明を構成していて、メッセージングのデフォルトとしてメールが選択されていれば、サブスクリプションのみで通知をトリガーできます。
アプリケーション・オブジェクトにサブスクライブすると、そのオブジェクトが変更されたときにメールで通知を受け取れるようになります。このとき、追加の構成は必要ありません。
ただし、電話を介して、または別のメール・アドレスから通知を受け取る必要がある場合、メッセージ・プリファレンスを使用して、メッセージング・チャネルを構成し、Oracle User Messaging Serviceから生成されたメッセージのメッセージング・フィルタを定義できます。
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メッセージング・チャネルとは、メッセージ、通知およびアラートをOracle User Messaging Serviceから受信するチャネルです。チャネルにはメールと携帯端末用メッセージがあります。メッセージ、通知およびアラートは、Oracle Oracle User Messaging Serviceに登録されたサービスから生成されます。
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メッセージング・フィルタは、メッセージのソート条件を定義し、条件を満たすメッセージを送信するチャネルを指定します。たとえば、特定のユーザーからのメッセージは携帯端末用メッセージとして受信し、特定のサービスからのメッセージは電子メールで受信するように指定できます。
メッセージング・チャネルとフィルタを構成および管理するには、次の手順を実行します。
メッセージング・フィルタの作成と適用
メッセージング・フィルタを使用すると、受け取る通知のタイプを制限して、興味のない通知を排除できます。さらに、フィルタを使用すると、特定のタイプの通知を選択したメッセージング・チャネルに関連付けることもできます。たとえば、通知が複数のメッセージング・チャネルを使用するようにシステム管理者が構成した場合は、メッセージング・フィルタを使用すると、ポータルの更新に関するすべての通知をメールで受け取り、イベントの変更に関するすべての通知を電話で受け取るように指定できます。
メッセージング・フィルタの設定について、理解しておく必要のある2つの重要な事項があります。
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フィルタリング条件に含まれるテキスト値は、大文字と小文字が区別されます。たとえば、メッセージング・フィルタでは、Eventとeventが区別されます。
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複数の語については、個別に条件を作成します。たとえば、
Subject
にAri gave feedbackが含まれている場合には、それぞれの語に1つずつ3つのフィルタリング条件を作成します。
メッセージング・フィルタを作成して適用するには:
属性の「件名」
、「送信者」
、「日付」
および「時間」
に関連する演算子のアルファベット順の一覧と、それらの属性に必要な値の説明は、次の表を参照してください。
表9-2 「件名」、「送信者」、「日付」および「時間」に関連する演算子
演算子 | 値(1) | 属性 |
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フィールドの指定内容:
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日付、時間 |
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メッセージの件名または返信アドレス(送信者)に含まれている必要のある文字列を入力します 複数の値は、カンマで区切ってください。 |
件名、送信者 |
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メッセージの件名、日付、時間または返信アドレス(送信者)に使用されている必要のあるリテラル値を入力します |
件名、送信者、日付、時間 |
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メッセージ配信の日付を入力すると、この日付よりも後にフィルタが適用されます |
日付 |
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メッセージ配信の日付を入力すると、この日付から後にフィルタが適用されます |
日付 |
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メッセージ配信の日付を入力すると、この日付から前にフィルタが適用されます |
日付 |
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メッセージ配信の日付を入力すると、この日付でフィルタが適用を停止します |
日付 |
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メッセージの件名、日付、時間または返信アドレス(送信者)で無視する必要のあるリテラル値を入力します |
件名、送信者、日付、時間 |
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値は必要がありません。この演算子は、平日に送信されたメッセージに適用されます。 |
日付 |
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値は必要がありません。この演算子は、週末に送信されたメッセージに適用されます。 |
日付 |
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メッセージの件名または返信アドレス(送信者)から除外する必要のある文字列を入力します。 複数の値は、カンマで区切ってください。 |
件名、送信者 |
脚注 1 文字列値は、大文字と小文字が区別されます。文字列内の複数の値は、カンマで区切る必要があります。
次の表に、標準の通知メッセージの件名と、条件式の例の一覧を示します。
ヒント:
メッセージング・フィルタは、大文字・小文字を区別します。たとえば、Eventとeventが区別されます。
各アイテムには、個々の条件を作成する必要があります。たとえば、Ari gave feedbackをフィルタ処理する場合には、それぞれの語に1つずつ、3つの条件を作成します。
表9-3 標準の通知メッセージの件名
標準化された通知の件名 | フィルタ条件の例 |
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ポータル・メンバーシップ変更 |
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