ページをページ・スタイルとして保存

デフォルトでは、ポータルで作成したページは、すべてのポータル・メンバーに表示されます。ホーム・ポータルでは、作成した個人用ページには、本人およびシステム管理者のみがアクセスできます。ポータルまたは個人用ページのアクセスを変更できます。

多数のユーザーに公開するページがあるものの、ページ上の特定のコンポーネントは、選択した一部のユーザーにのみ、または1人のユーザーにのみ表示したい場合があります。たとえば、すべての営業担当者向けのポータルを作成したとします。このポータルのホーム・ページには、2つのイベント・タスク・フローのインスタンスがあります。1つは全営業担当者用、もう1つは営業マネージャ専用です。カスタム・ロールのsales_managerが割り当てられたユーザーにのみ表示されるように、2つ目のイベント・インスタンスを保護できます。

デフォルトでは、ポータル・ページ上のコンポーネントはこのページにアクセスできるすべてのユーザーに表示されます。コンポーネントの「アクセス」プロパティを設定して、コンポーネントの表示または非表示を切り替えたり、ロールやユーザー別またはEL式を使用して、より詳細な可視性を指定できます。

関連する「アクセス」プロパティを持つすべてのコンポーネントは、この方法で保護できます。関連する「アクセス」プロパティを持たないコンポーネントは、このプロパティを持つコンポーネント(ボックス・コンポーネントなど)の内部に置いて、この方法で保護できます。

ページ上のコンポーネントのアクセス(可視性)を設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「可視性」オプションを選択します。
    • コンポーネントの表示: (デフォルト)コンポーネントをすべてのユーザーに常に表示するように指定します。

    • コンポーネントの非表示: ページの表示時にコンポーネントを表示しないように指定します。ただし、ポータル・エディタでページを編集する際にコンポーネントは表示されるため、「アクセス」設定を変更できます。

    • ロールまたはユーザーによるカスタマイズ: コンポーネントにアクセスできる特定のロールおよびユーザーを選択します。このオプションが選択されている場合、デフォルトでコンポーネントへの表示アクセス権が現在のユーザーに付与されます。

    • ELを使用したカスタマイズ: コンポーネントを表示するにはtrueに評価される必要のある式言語(EL)を入力します。

  2. 「ロールまたはユーザーによるカスタマイズ」を選択した場合、「アクセス権限の追加」をクリックし、次の操作を実行します。
    • アイデンティティ・ストアで使用可能な個々のユーザーまたはユーザー・グループを検索して選択するには、「ユーザーの追加」または「グループの追加」を選択します。

    • 「ロールの追加」を選択し、定義済のロールを検索して選択します。

    • すべての認証済ユーザー(つまり、WebCenter Portalにログインしているすべてのユーザー)に対してコンポーネント・アクセスを変更するには、「認証ロールの追加」を選択します。

      これを選択すると、デフォルトでコンポーネントへのアクセス権を持つロールauthenticated-role「ロールまたはユーザー」の下に追加されます。

    • すべてのパブリック・ユーザー(つまり、WebCenter Portalにログインしていないユーザー)に対してコンポーネント・アクセスを変更するには、匿名の追加を選択します。

      これを選択すると、デフォルトでコンポーネントへのアクセス権を持つロールanonymous-role「ロールまたはユーザー」の下に追加されます。

      注意:

      anonymous-roleにコンポーネント・アクセスを付与する(つまり、ログインしていないユーザーをポータルにアクセスできるようにする)には、ポータルをパブリックにする必要があります。そのポータルは、プライベートまたは非表示にすることはできません。

    • コンポーネントの可視性を削除するには、「ロールまたはユーザー」リストでユーザー、グループ、またはロールを選択して、「アクセス権限の削除」をクリックします。

  3. ELを使用したカスタマイズを選択した場合、コンポーネントが表示されるためにはtrueに評価される必要のある式言語(EL)を入力します。

    次に例を示します。

    • 特定のスコープ内の特定のロールが割り当てられている、そのスコープのメンバーにのみコンポーネントを公開するには、次のように入力します。

      #{WCSecurityContext.userInScopedRole['role']}
      

      ここでroleは、sales_managerなどのロールの名前です。

      スコープは、暗黙的に現在のスコープに解決されます。

      • このELをホーム・ポータルで使用すると、ホーム・ポータルのGUIDとアプリケーション・レベルで定義されたロールに解決されます。

      • このELをポータルのスコープで使用すると、そのポータルに対して定義されたロールに解決されます。

    • グループのメンバーにのみコンポーネントを公開するには、次のように入力します。

      #{WCSecurityContext.userInGroup['group_name']}
      
    • 特定のユーザーにのみコンポーネントを公開するには、次のように入力します。

      #{WCSecurityContext.currentUser['user_name']}
      
  4. 変更を保存します。