ページ・テンプレート

「アセット」および「共有アセット」ページには、WebCenter Portalの複数の組込みページ・テンプレートが表示されます。また、ポータル設計者がカスタム・ページ・テンプレートを作成して、画面にページを表示する方法をさらに提供することもできます。ページ・テンプレートが共有アセット(すべてのポータルで使用可能)の場合、すべてのポータルの「アセット」ページにポータル固有のページ・テンプレートとともに表示されます。ポータル内では、既存のページ・テンプレートをコピーまたはカスタマイズできます。

注意:

ページ・テンプレートの作成と編集は、かなり複雑なタスクになります。ページ・テンプレートはWebCenter Portalで開発できますが、編集機能は制限されています。そのため、開発者はJDeveloperを使用して、ポータルのページ・テンプレートを開発することをお薦めします。開発が完了したページ・テンプレートは、開発者が直接WebCenter Portal (ポータル・サーバー)または特定のポータルに公開して、すぐに使用したり、テストすることができます。または、開発者はページ・テンプレートをファイルにエクスポートし、後でそのページ・テンプレートをWebCenter Portalにアップロードできます。

ポータルのすべてのページは、ページ全体の構造とレイアウトを定義するページ・テンプレートに関連付けられています。ポータルのすべてのページで外観と動作が一貫するように、これらのすべてにおいて、ポータル・マネージャがデフォルトとして設定した、同じページ・テンプレートが使用されます。これに対し、ページ・スタイルではメイン・コンテンツ領域の初期レイアウトを定義し、ページごとに固有となる可能性があります。

ページ・テンプレートの標準的な要素は次のとおりです。

  • ヘッダー、コンテンツ領域(各ページで異なる)およびフッター。ヘッダーとフッターには、一般にブランド固有の要素が含まれます。たとえば、ヘッダーには通常、ロゴや、場合によってはスローガンが含まれます。フッターには通常、連絡先および著作権情報が含まれます。コンテンツ領域のレイアウトは、ページ・スタイルで定義されます。

  • ポータル・ナビゲーション。たとえば、ヘッダーにはグローバル・ナビゲーションがあり、ページの左側には追加のナビゲーションがあります。

  • 追加のリンクおよびアクション。ポータル固有のリンクおよびアクションには、ログイン/ログアウト、ポップアップ・メニュー、グローバル・リンク(Web管理者へのメール送信やプライバシ情報の表示など)が含まれます。

  • 条件要素。たとえば、ページの一部の要素は、ユーザーがパブリック・ユーザーか認証されたユーザーかによって、あるいは、ユーザーのロールおよび権限によってそれぞれ異なります。

ページ・テンプレートは、ページの上部またはページの横側にポータルのナビゲーションを公開します。

  • トップ・ナビゲーション・ページ・テンプレートは、ヘッダー領域にポータル・ナビゲーションを公開します。トップ・ナビゲーションの場合、ページの水平方向の領域を有効に使用できます。ポータル・ナビゲーションのトップ・レベル・ページが7レベル以下の場合は、この方式をお薦めします。このページ・テンプレートの設計には、通常、panelGroupLayoutコンポーネントを使用するヘッダー、ページおよびフッターのセクションが含まれ、フロー・レイアウト(後述)が必要なサイトの開始点に適しています。

  • サイド・ナビゲーション・ページ・テンプレートは、ページの左側のサイドバーにポータル・ナビゲーションを公開します。サイド・ナビゲーションは垂直方向に表示されるため、ナビゲーション・アイテムのリストが長くても対応できます。ポータル・ナビゲーションのトップ・レベル・ページが7レベルを超える場合は、この方式をお薦めします。ナビゲーションが複雑な場合は、サイド・ナビゲーション・テンプレートを選択します。

トップ・ナビゲーションとサイド・ナビゲーションのどちらのページ・テンプレートも、フロー・レイアウトまたはストレッチ・レイアウトが実装されます。

  • 最も一般的なレイアウトは、フロー・レイアウトです。コンポーネントは、隣合せまたは縦並びで配置され、元々のサイズで表示されます。ページのコンテンツがブラウザ・ウィンドウのサイズを超えた場合、ブラウザのページにはスクロール・バーが表示されます。

  • ストレッチ・レイアウトは、ページ・コンテンツが大きな領域を占める場合や、ブラウザ・ウィンドウのサイズに応じてページ・コンテンツを拡大および縮小する場合に適している可能性があります。たとえば、ストレッチ・レイアウトは、ページに表またはグラフが含まれていて、そのサイズにかかわらずコンテンツ領域全体にこれを表示する場合に適しています。また、編集領域が含まれるページで、コンテンツ領域と同じ高さと幅でエディタを使用する必要がある場合にも適しています。このレイアウトにはページ・コンテンツ用のリージョンがあり、ブラウザ・ウィンドウのサイズ内にコンテンツが収まらない場合は、ページ上のリージョンに垂直および水平のスクロール・バーが追加されます。ページにスクロール・バーが追加されると、コンテンツ領域がスクロールされる間、ナビゲーション領域、ページ・ヘッダーおよびページ・フッターはそのままビューに残ります。

各ページ・テンプレートは、スキンとともに機能して、ポータル内のページのルック・アンド・フィール全体を決定します。ページ・テンプレートはページ上のコンポーネントの場所と動作を制御し、スキンは、色、フォントなどの様々な側面でコンポーネントの視覚的な外観を制御します。

各ページ・テンプレートでは優先スキンを定義して、そのページ・テンプレートに対して最適に連携するスキンを特定できます。ページ・テンプレートをポータルのデフォルト・ページ・テンプレートまたはシステム・デフォルトとして選択すると、デフォルトのスキンからページ・テンプレートの優先スキンに自動更新されます。

デフォルトでは、ポータルは、そのポータルの作成時に選択したポータル・テンプレート用に定義されたページ・テンプレートを継承しています。

注意:

ポータル・テンプレートにページ・テンプレートが指定されていない場合、ポータルには、システム管理者によって指定されたデフォルト・ページ・テンプレートが使用されます。

オプションで、個々のポータルに異なるページ・テンプレートを選択し、デフォルト・ページ・テンプレートの設定をオーバーライドすることもできます。

ページ・テンプレートで作業するには、ツールバーでアイコンおよびアクションを選択します。情報および支援については、結果として表示されるダイアログにあるオンライン・ヘルプを参照してください。