ツールとサービス

WebCenter Portalでは、ポータル・メンバーがコラボレーションおよびコミュニケーションに使用できるツールおよびサービスが提供されます。WebCenter Portalが正しくインストールおよび構成され、必要な外部バックエンド・サーバーへの有効な接続がシステム管理者によって設定されると、ツールおよびサービスがポータルで使用できるようになります。

一部のツールおよびサービスはデフォルトで使用でき、その他のツールおよびサービスは追加構成が必要です。詳細

ポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化

ポータルでツールやサービスを有効または無効にするには、次の手順を実行します。

  1. ポータルで使用するツールを有効にするには、その横にあるチェック・ボックスを選択します。

    注意:

    システム管理者がバックエンド・サーバーを構成しておらず、アプリケーションとWebCenter Portalとの間にアクティブな接続が存在しない場合、ツールやサービスはポータルで使用できません。

  2. 「OK」をクリックして、ツールを使用する適切な権限をユーザーに付与する際に表示される警告を閉じます。

    ツールの横の「無効」「有効」に変わり、該当のツールまたはサービスの構成フィールドが表示されます。

  3. (オプション)必要に応じて、選択したツールおよびサービスを構成します。
  4. ツールを無効にするには、該当ツールの横にあるチェック・ボックスの選択を解除します。

    「有効」「無効」に戻ることに注意してください。

    注意:

    他のツールやサービスとは異なり、メールがシステム管理者によって構成されている場合、ポータル・マネージャがメール・サービスを無効にすることはできません。

  5. 「ロール」ページで各メンバー・ロールに適切な権限を付与して、ポータル・メンバーが有効なサービスにアクセスできるようにします。

ポータル・イベント・カテゴリの作成および管理

ポータル・イベント・カテゴリによって、ユーザーは特定のイベントをグループ化できます(チーム・ミーティング、個人の予定、顧客ミーティングなど)。

カテゴリには名前と、必要に応じて色を関連付けることができます。色を選択した場合、そのカテゴリに属しているイベントは、「イベント」ページや「イベント」タスク・フローでその色で表示されます。

ポータルでイベント・カテゴリを作成および管理するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「イベント」を選択します。
  2. ポータル・ユーザーの権限付与に関するメッセージを閉じるには、「OK」をクリックします。
  3. 新しいポータル・イベント・カテゴリを作成するには、「作成」をクリックします。
  4. 「カテゴリの作成」ダイアログで、「カテゴリ名」を入力し、イベント・カテゴリの色を選択して、「はい」をクリックします。

    「イベント」ページや「イベント」タスク・フローで、ユーザーがマウス・ポインタをイベントの上に置くと、そのイベントが属しているカテゴリも表示されます。ユーザーは「イベント」ページや「イベント」タスク・フローをフィルタリングして、1つ以上の特定のカテゴリに属しているイベントを表示することもできます。

  5. ポータル・イベント・カテゴリを編集または削除するには、カテゴリを選択し、「編集」または「削除」のいずれかをクリックします。

ポータルのメール配信リストの構成

メール配信リストは、ポータル通信用の効率的な機能を備えています。メール・サーバーがMicrosoft Exchangeで、Microsoft Active Directory Server (ADS)がインストールされており、アクティブなディレクトリ接続の詳細(LDAP)がメール・サーバー接続の設定で提供されている場合、WebCenter Portalによって各ポータルにデフォルトの配信リストが作成されます。

詳細

デフォルトの配信リストを使用するかわりに、次のようにポータルのメールの配信リストを変更できます。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「メール」を選択します。
  2. (オプション)現在のポータルのメール配信リストを変更するには、次の手順を実行します。
    • 「配信リストの検索」アイコンをクリックして、新しい配布リストの名前を検索して選択します。

    「配信リスト」フィールドが空白のままの場合、「メールの作成」ダイアログでは「宛先」フィールドに配信リストが表示されません。

  3. ポータル・ユーザーとのDL同期を維持」を選択して、指定した配信リストをポータル・メンバーシップと同期します。

    このオプションを選択すると、ポータルでメンバーシップを取り消したメンバーのメール・アドレスを削除し、新しいメンバーのメール・アドレスを追加することにより、カスタムの配信リストが自動的に更新されます。

  4. 「メールの送信オプション」で、チェック・ボックスを任意の組合せで選択します。
    • 「配信リストを含む」を選択すると、メールの作成ダイアログの「宛先」フィールドに、「配信リスト」で指定した値が移入されます(デフォルトのポータルのメール配信リストか、指定したカスタム配信リスト)。

    • 「メール・アドレスに関連付けられているすべてのメンバーとグループを含める」を選択すると、メールの作成ダイアログの「宛先」フィールドに、関連付けられたメール・アドレスを持つすべてのポータルのメンバーとグループのメール・アドレスが移入されます。

    • ポータルに定義されたグループに関連付けられたメール・アドレスがない場合は、「グループ内のメール・アドレスに関連付けられていないすべてのメンバーを含める」を選択すると、メールの作成ダイアログの「宛先」フィールドに、ポータルの各グループ(関連付けられたメール・アドレスを持たない)から、関連付けられたメール・アドレスを持つすべてのポータル・メンバーのメール・アドレスが移入されます。

  5. 「保存」をクリックします。

Elasticsearch: Elasticsearchでの検索範囲の構成

WebCenter Portalで検索範囲を設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「検索」を選択します。

    右ペインには、WebCenter Portalに構成されている検索オプションが表示されます。ユーザーの検索環境は、構成されている検索のタイプによって異なります。

  2. 適切な「検索範囲」を選択して、現在のポータルのみ、またはすべてのポータル(ホーム・ポータルを含む)から結果を表示します。
  3. 「保存」をクリックします。

Oracle SES: ファセットがサポートされない検索に戻す

Oracle SESリリース11.2.2.2では、検索にファセットのサポートが含まれています。ただし、非ファセット検索のタスク・フローを使用する設定に戻すことができます。

ヒント:

ファセットがサポートされない検索を使用する設定に戻すことができますが、この操作はお薦めしません。最適なパフォーマンスとスケーラビリティのためには、ファセットがサポートされたOracle SESリリース11.2.2.2を使用してください。

非ファセット検索に戻すには、次の手順を実行します。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「検索」を選択します。

  2. このポータルで(ファセットのかわりにリファイナを使用する)「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを使用するには、「ファセットがサポートされた新規検索タスク・フローを使用します」チェック・ボックスの選択を解除します(選択されている場合)。

  3. 「適用」をクリックします。

    このページの次回アクセス時にこのページの残りの設定がグレー表示され、検索 - 非ファセット検索タスク・フローのパラメータで検索設定を構成することが必要となります。

ヒント:

パフォーマンスとスケーラビリティを最大化し、ファセットのサポートを確保し、構成を簡易化するために、検索 - ファセット検索タスク・フローを使用することをお薦めします。

Oracle SES: ファセット検索のフィルタリング・ドロップダウンの構成

「結果タイプとフィルタリング」セクションでは、検索結果に表示する結果タイプと、フィルタリング・ドロップダウンに含める項目(存在する場合)を選択できます。フィルタリングにより、ユーザーは検索結果またはグローバル検索ボックスのフィルタ・リストを使用して検索結果を絞り込むことができます。

フィルタリングの選択を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「検索」を選択します。

  2. 「ファセットがサポートされた新規検索タスク・フローを使用します」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  3. グローバル検索ボックスからフィルタリング・ドロップダウンを削除するには、「フィルタリング・ドロップダウンの有効化」チェック・ボックスを選択解除します。

  4. ドロップダウンおよび検索結果の左側にあるフィルタ・リストに含める結果タイプと、結果タイプの表示順序を選択するには、「使用可能な結果タイプ」リストと「含める」リストの間で結果タイプを移動させます。

    注意:

    ポータルおよびページのメタデータのみ(ポータル・コンテンツまたはページ・コンテンツではなく)が検索され、デフォルトでは、これらの結果タイプはポータルでは除外されます。ポータルおよびページのメタデータを検索結果に含めるには、「含める」リストに「ポータル」および「ページ」を追加します。

  5. 「保存」をクリックします。

Oracle SES: ファセットがサポートされた検索範囲の構成

ファセット検索を使用すると、複数のフィルタ(作成者、ポータルまたは最終更新日による検索など)を適用して情報を検索できます。WebCenter Portalでは、ファセット・サポートを使用するように検索範囲を構成できます。

ファセット・サポートを使用するように検索範囲を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「検索」を選択します。

  2. 「ファセットがサポートされた新規検索タスク・フローを使用します」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  3. 検索範囲を選択して、現在のポータルまたはすべてのポータル(ホーム・ポータルを含む)から結果を表示します。

  4. 「保存」をクリックします。

Oracle SES: ファセットの構成

ファセット検索を使用すると、複数のフィルタ(作成者、ポータルまたは最終更新日による検索など)を適用して情報を検索できます。WebCenter Portalでは、ファセット・サポートを使用するように検索範囲を構成できます。

「ファセット」セクションでは、このポータルの検索結果で表示するファセットを選択できます。ファセットを使用すると、ユーザーは新しい検索を実行せずに索引データをナビゲートできます。検索内のファセット・ナビゲーションにより、ユーザーは検索対象を明確にすることができ、また新しい発見さえも可能になります。

ファセットを構成する手順:

  1. 「ツールとサービス」ページで、「検索」を選択します。

  2. 「ファセットがサポートされた新規検索タスク・フローを使用します」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  3. 「使用可能なファセット」列を表示します。

    注意:

    システム管理者は、Oracle SES内でまずファセット(必須のScopeGUIDおよびServiceIDファセットを含む)を構成する必要があります。システム管理者は、Oracle SES内でファセットを作成、変更、および削除します。(WebCenter Portalでは、「検索」管理ページが開くまでファセットの変更が検出されません。)「使用可能なファセット」列が空の場合は、システム管理者がファセットを構成していません。

  4. ファセットの表示順序を変更するには、「使用可能なファセット」リストと「含める」リスト間でファセットを移動します。たとえば、ポータル「使用可能なファセット」リストに移動すると、「ポータル」ファセットは検索結果ページには表示されません。

  5. 「保存」をクリックします。

Oracle SES: カスタム属性を使用した検索結果の強化

「カスタム属性」セクションでは、検索結果に表示されるカスタム検索属性と、それらの属性の表示順序を選択できます。「ツールとサービス」→「検索」管理ページが開いていると、WebCenter PortalはOracle SESへのコールを行って、使用可能なカスタム(標準ではなく)属性をフェッチします。

カスタム属性を使用して検索結果を強化するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツールとサービス」ページで、「検索」を選択します。

  2. 「ファセットがサポートされた新規検索タスク・フローを使用します」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  3. 検索結果に表示されるように「使用可能な属性」リストから選択して「含める」列に移動させ、上/下矢印キーを使用して表示順序を指定します。

    注意:

    • 以前のWebCenter Portalリリースで検索属性を構成している場合(検索タスク・フローのパラメータを使用して構成)、アップグレード後にOracle SESおよび「検索」管理ページで、これらのカスタム属性を設定する必要があります。新しい「検索 - ファセット検索」タスク・フローは、「検索」管理ページ(タスク・フロー・パラメータではなく)で設定されたカスタム属性をサポートします。

    • 検索結果ページには、Oracle SES管理ツールの「グローバル設定」→検索の属性名の翻訳ページで指定されたカスタム属性の翻訳された名前が表示されます。カスタム属性名は、ユーザー・ロケールで翻訳された名前です。ただし、「検索」管理ページには、カスタム属性の基本名(つまり、翻訳されていない名前)が表示されます。

    • 属性はコンテンツ・サーバーのMetadata Listパラメータに追加する必要があります。

  4. 「保存」をクリックします。