14.1 サービス・プロバイダとしてのWebLogicの構成

WebCenterサイトをIDCSと統合するには、まず、WebLogicをサービス・プロバイダとして構成する必要があります。

WebCenterサイトをまだインストールしていない場合は、通常どおりインストールします。詳細は、『Oracle WebCenter Sitesのインストールと構成』を参照してください。

ノート:

WebCenter Sitesインスタンスがhttps (例: https://example.us.oracle.com:7003/sites)を使用するよう構成されていることを確認します。

WebLogicをサービス・プロバイダとして構成するには:
  1. WebLogicコンソールにログインし、WebLogicがサービス・プロバイダとして機能するように設定します。
  2. 「セキュリティ・レルム」「プロバイダ」「認証」の順に移動して、「新規認証プロバイダの作成」ページを表示します。
  3. 新しいSAML2IdentityAsserterプロバイダを作成するには、わかりやすい名前を指定し、プロバイダのタイプとして「SAML2IdentityAsserter」を選択します。
  4. 認証プロバイダを作成するには、「セキュリティ・レルム」「プロバイダ」「認証」の順に移動します。
  5. 「新規SAMLAuthenticatorの作成」ページで、わかりやすい名前を指定し、タイプとして「SAMLAuthenticator」を選択します。
  6. SAMLAuthenticatorSAML2IdentityAsserterの順序を変更します。これらを上に移動し、SAMLAuthenticatorが最上位、SAML2IdentityAsserterが2番目の位置にあることを確認します。
  7. SAMLAuthenticatorの設定ページで、「SAMLAuthenticator」をクリックし、その制御フラグを「SUFFICIENT」に設定します。
  8. DefaultAuthenticatorの設定ページで、「DefaultAuthenticator」をクリックし、その制御フラグを「OPTIONAL」に設定します。
  9. 管理サーバーを含め、ドメイン内のすべてのサーバーを再起動します。除外したサーバーがあると、そのサーバーには変更が反映されないため、SAML統合が上手くいきません。
  10. IDCSとフェデレートするアプリケーションをホストする管理サーバーごとに、これらのステップを繰り返します:
    1. 「サーバー」 > 「MANAGED_SERVER」 > 「構成」 > 「フェデレーション・サービス」 > 「SAML 2.0サービス・プロバイダ」に移動し、次の値を入力して、入力内容が正常に適用されていることを確認します:
      UIオプション 実行内容
      「有効」チェック・ボックス チェック・ボックスを選択します
      「優先バインド」ドロップダウン・リスト 「POST」を選択します
      「デフォルトURL」フィールド https://<sites-server-host>:<sites-server-port>/sitesと入力します
    2. 「サーバー」 > 「MANAGED_SERVER」 > 「構成」 > 「フェデレーション・サービス」 > 「SAML 2.0全般」の順に移動します。

      「サイト情報」セクションで、次の表の情報に基づいて選択または指定します:
      UIオプション 実行内容
      連絡先(名) 問題が発生した場合に連絡する必要がある人物の名前(例: John)を入力します。
      連絡先(姓) 問題が発生した場合に連絡する必要がある人物の性(例: Doe)を入力します。
      連絡先のタイプ ドロップダウン・リストから「技術」を選択します。
      連絡先の勤務先 担当者の勤務先の会社名を入力します。
      連絡先の電話番号 担当者の電話番号を入力します
      連絡先の電子メール・アドレス 担当者の電子メール・アドレスを入力します。
      組織名 担当者の勤務先の組織名を入力します。
      組織URL 担当者の組織のWebサイト・アドレスを入力します。
      公開サイトのURL

      URLの書式は、https://<sitehost>:<siteport>/saml2にする必要があります。

      エンティティID

      サービス・プロバイダの一意の識別子。これは後から、IdP構成で使用します。