36 WebCenter Sitesユーザーのシステム・デフォルト・ロケールの使用

言語パックがインストールされるとき、インストーラは、言語パックのロケールの言語と国コードを、LocaleMapデータベース表に書き込みます。たとえば、ブラジルのポルトガル語は、pt_BRとなります。LocaleMap表に表示されるロケールが複数ある場合、管理者がデフォルトのロケールを指定する必要があります。これは次の手順で実行できます。

  • 新しいグローバル・デフォルト言語を設定します。WebCenter Sitesの「ローカル・マネージャ」を使用して、WebCenter Sitesシステムの現在のデフォルト言語を別の言語パックに置き換えることができます。この言語は、WebCenter Sitesシステムでグローバルに新しいデフォルト言語になります。個々のユーザーに異なるデフォルト言語を設定するオプションもありますが、「ロケール・マネージャ」からは使用できません。

  • ユーザーごとに新しいデフォルト言語を設定します。このオプションを使用すると、個々のユーザーのデフォルト言語として、「ロケール・マネージャ」で選択したグローバルなデフォルト言語とは別の言語を選択できます。ユーザーのロケール設定を指定する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesの管理』ユーザー・プロファイルとユーザー属性の操作に関する項を参照してください。

WebCenter Sitesは、汎用的なセッション変数localeによって個々のユーザーが使用する言語を決定します。この変数には、ログインしているユーザーに関連する言語と国コードが格納されています。

ユーザーがWebCenter Sitesにログインすると、WebCenter Sitesは、次のようにlocale変数の値を取得します。

  • ユーザー・プロファイルにlocaleユーザー属性の値が格納されている場合、WebCenter Sitesはこの値を取得し、使用します。

  • ユーザー・プロファイルにプリファレンスが指定されていない場合、WebCenter Sitesは、ユーザーのブラウザのロケール設定とLocaleMap表のロケールとの一致を試みます。

  • ユーザー・プロファイルにプリファレンスが設定されておらず、かつWebCenter Sitesがユーザーのブラウザのロケールを一致させることができない場合、WebCenter Sitesは、システムに設定されているデフォルト・ロケールを使用します。

  • ユーザー・プロファイルにlocaleユーザー属性の値があるが、ブラウザにその言語をサポートするために必要なファイルとスタイルシートがない場合、WebCenter Sitesはシステムに設定されているデフォルト・ロケールを使用します。ロケールのファイルとスタイルシートがCSSフォルダ(/Xcelerate/data/CSS)の下のアプリケーション・サーバー・ディレクトリにあることを確認します。

  • システムに設定されたデフォルト・ロケールが、デフォルト・ロケールをサポートするために必要なファイルとスタイルシートを持たない場合、管理ページはスタイルシートと書式なしで表示されます。デフォルト・ロケールのファイルとスタイルシートがCSSフォルダ(/Xcelerate/data/CSS)の下のアプリケーション・サーバー・ディレクトリにあることを確認します。

注意:

サイトを選択して、そのサイトから新しいシステム・デフォルト言語を設定する場合、この言語は自動的に、WebCenter Sitesシステム上のすべてのサイトのグローバルなデフォルト言語として設定されます。

システムのデフォルト・ロケールを設定するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、続いて「ロケール」をダブルクリックします。

    「ロケール・マネージャ」フォームが表示されます。

  2. ロケールの横にある「編集」アイコンをクリックします。

    ラジオ・ボタンがフォームの「デフォルト」列に表示されます。

  3. ロケールの横にある「デフォルト」ラジオ・ボタンを選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

    次回ユーザーがWebCenter Sitesにログインしたときは、システムは新しいデフォルト言語で表示されます。

注意:

個々のユーザーの言語設定(「ユーザー・プロファイル」オプションで設定)は、WebCenter Sitesシステムの言語設定(「ロケール・マネージャ」で設定)より優先されます。ユーザーのロケール設定を指定する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesの管理』ユーザー・プロファイルとユーザー属性の操作に関する項を参照してください。