第I部 JSONデータおよびOracle Databaseの概要
JSONデータについてと、SQLおよびPL/SQLをOracle Databaseに格納されたJSONデータと一緒に使用する方法についての概要を説明します。
JSONドキュメント形式の、永続的なアプリケーション・データに基づいたスキーマレスな開発を行うことで、変化するアプリケーション要件に迅速に対応できます。使用されている記憶域スキーマを変更することなく、アプリケーションを変更および再デプロイできます。
SQLおよびリレーショナル・データベースによって、複雑なデータ分析やレポートに対する柔軟なサポートと、強固なデータ保護およびアクセス制御が提供されます。これは、過去にJSONを使用したスキーマレス開発と関連付けらることの多かったNoSQLデータベースには、通常、当てはまりません。
Oracle Databaseでは、SQLおよびリレーショナル・データベースのすべてのメリットがJSONデータに提供されるため、他の種類のデータベース・データと変わらない方法および確実さでデータの格納および操作を行うことが可能です。
- Oracle DatabaseにおけるJSONの概要
Oracle Databaseは、トランザクション、索引付け、宣言的問合せおよびビューを含むリレーショナル・データベースの機能を使用してJavaScript Object Notation (JSON)データをネイティブにサポートしています。 - JSONデータ
JavaScript Object Notation (JSON)は、標準ECMA-404 (JSONデータ交換フォーマット)およびECMA-262 (ECMAScript言語仕様、第3版)で定義されています。ECMAScriptのJavaScript言語は、WebブラウザおよびWebサーバーで広く使用されている汎用プログラミング言語です。