12.2 ハング・マネージャのオプションの構成

感度を調整し、ハング・マネージャで使用されるログ・ファイルのサイズと数を制御できます。

感度

ハング・マネージャは、ハングを検出すると、セッションがハングしていることを確認するために、特定のしきい値期間の間待機します。しきい値期間を変更するには、DBMS_HANG_MANAGERを使用してsensitivityパラメータをNormalまたはHighに設定します。sensitivityパラメータがNormalに設定されている場合、ハング・マネージャはデフォルトの期間待機します。ただし、sensitivityがHighに設定されている場合は、期間が50%削減されます。

デフォルトでは、sensitivityパラメータはNormalに設定されています。ハング・マネージャの感度を設定するには、SQL*PlusでSYSユーザーとして次のコマンドを実行します。

  • sensitivityパラメータをNormalに設定するには、次のようにします。
    exec dbms_hang_manager.set(dbms_hang_manager.sensitivity, dbms_hang_manager.sensitivity_normal);
  • sensitivityパラメータをHighに設定するには、次のようにします。
    exec dbms_hang_manager.set(dbms_hang_manager.sensitivity, dbms_hang_manager.sensitivity_high);

トレース・ログ・ファイルのサイズ

ハング・マネージャは、ファイル名に_base_を含むトレース・ファイルに、ハングの詳細な診断を記録します。base_file_size_limitパラメータを使用して、トレース・ファイルのサイズ(バイト単位)を変更します。SQL*Plusで次のコマンドを実行して、たとえば、トレース・ファイルのサイズを100 MBに設定します。
exec dbms_hang_manager.set(dbms_hang_manager.base_file_size_limit, 104857600);

トレース・ログ・ファイルの数

ハング・マネージャのベース・トレース・ファイルはトレース・ファイル・セットの一部です。base_file_set_countパラメータを使用して、トレース・ファイル・セット内のトレース・ファイルの数を変更します。SQL*Plusで次のコマンドを実行して、たとえば、トレース・ファイル・セット内のトレース・ファイルの数を6に設定します。
exec dbms_hang_manager.set(dbms_hang_manager.base_file_set_count,6);

デフォルトでは、base_file_set_countパラメータは5に設定されています。