- Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイド
- Oracle Grid Infrastructureのアップグレード
- 以前のリリースへのOracle Clusterwareのダウングレード
- Oracle Clusterwareの12cリリース2 (12.2)へのダウングレード
- Oracleドメイン・サービス・クラスタの12cリリース2 (12.2)へのダウングレード
Oracleドメイン・サービス・クラスタの12cリリース2 (12.2)へのダウングレード
アップグレードが正常に完了した後、Oracleドメイン・サービス・クラスタをOracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)にダウングレードするには、次の手順を使用します。
grid
ユーザーとして、管理データベースをOracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)にダウングレードします。-
19cのGridホームから12cリリース2 (12.2)のGridホームに最新のタイムゾーン・ファイルを手動でコピーします。ここで、
timezlrg_number
は最新のtimzlrg
ファイルの名前、timezone_number
は最新のtimezone
ファイルの名前です。$ cp $ORACLE_HOME/oracore/zoneinfo/timezlrg_number.dat /u01/app/12.2.0/grid/oracore/zoneinfo/timezlrg_number.dat $ cp $ORACLE_HOME/oracore/zoneinfo/timezone_number.dat /u01/app/12.2.0/grid/oracore/zoneinfo/timezone_number.dat
-
19cのGridホームから次のコマンド構文を使用して、アプリケーション・スキーマをダウングレードします。
$ $ORACLE_HOME/bin/mgmtua downgrade -local -oldOracleHome /u01/app/12.2.0/grid -skipSystemSchemaDowngrade
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19cのGridホームからMGMTDBリソースを無効にして停止します。
$ cd $ORACLE_HOME/bin $ ./srvctl disable mgmtdb $ ./srvctl stop mgmtdb
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次の手順を使用して、システム・スキーマをダウングレードします。
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19c Gridホームの
ORACLE_SID
環境変数を設定します。$ export ORACLE_SID=-MGMTDB $ cd $ORACLE_HOME/bin
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CDBおよびすべてのPDBをダウングレード・モードで起動します。
$ ./sqlplus / as sysdba SQL> startup downgrade SQL> alter pluggable database all open downgrade; SQL> exit
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次のコマンド構文を使用して、19cのManagement Databaseをダウングレードします。ここで、
/u01/app/grid2
はOracle Grid Infrastructure 19cのOracleベースです。$ $ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/rdbms/admin/catcon.pl -d /u01/app/grid2 -e -l /u01/app/grid2/cfgtoollogs/mgmtua -b mgmtdowngrade -r $ORACLE_HOME/rdbms/admin/catdwgrd.sql
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12cリリース2 (12.2)のGridホームの環境変数
ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
を設定します。$ export ORACLE_HOME=/u01/app/12.2.0/grid/ $ export ORACLE_SID=-MGMTDB $ cd $ORACLE_HOME/bin
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CDBおよびすべてのPDBをアップグレード・モードで起動します。
$ ./sqlplus / as sysdba SQL> shutdown immediate SQL> startup upgrade SQL> alter pluggable database all open upgrade; SQL> exit
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次のコマンド構文を使用して、12cリリース2 (12.2) Management Databaseの
catrelod
スクリプトを実行します。ここで、/u01/app/grid
はOracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)のOracleベースです。$ $ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/rdbms/admin/catcon.pl -d /u01/app/grid -e -l /u01/app/grid/cfgtoollogs/mgmtua -b mgmtdowngrade $ORACLE_HOME/rdbms/admin/catrelod.sql
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12cリリース2 (12.2)のGridホームから次のコマンド構文を使用して、ダウングレード後に無効になっているすべてのオブジェクトを再コンパイルします。
$ $ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/rdbms/admin/catcon.pl -d /u01/app/grid -e -l /u01/app/grid/cfgtoollogs/mgmtua -b mgmtdowngrade $ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlrp.sql
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Management Databaseを手動で停止します。
$ ./sqlplus / as sysdba SQL> shutdown immediate SQL> exit
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root
ユーザーとして、19cのGridホームから次のコマンド構文rootcrs.sh -downgrade
を使用して、すべてのノードのOracle Grid Infrastructureを任意の順序でダウングレードします。次に例を示します。# $ORACLE_HOME/crs/install/rootcrs.sh -downgrade
Oracle Grid Infrastructureのインストール・ユーザーに対して書込み権限のあるディレクトリから、このコマンドを実行します。1つを除くすべてのクラスタ・ノード上で、ダウングレード・スクリプトを並行して実行できます。
root
ユーザーとして、その他すべてのノードをダウングレードしてから、最後のノードをダウングレードします。# $ORACLE_HOME/crs/install/rootcrs.sh -downgrade
grid
ユーザーとして、Oracle Grid Infrastructure 19cのGridホームを、アクティブなOracle Clusterwareホームとして削除します。-
rootupgrade.sh
スクリプトが正常に実行されたクラスタ・メンバー・ノードのいずれかで、Oracle Grid Infrastructureインストール所有者としてログインします。 -
次のコマンドを使用してインストーラを起動します(
/u01/app/19.0.0/grid
は新しい(アップグレードされた) Gridホームです)。$ cd $ORACLE_HOME/oui/bin ./runInstaller -nowait -waitforcompletion -ignoreSysPrereqs -updateNodeList -silent CRS=false ORACLE_HOME=/u01/app/19.0.0/grid "CLUSTER_NODES=node1,node2,node3" -doNotUpdateNodeList
Gridホームが共有ホームの場合は、フラグ
-cfs
を追加します。
-
root
ユーザーとして、すべてのノード上の12cリリース2 (12.2) Oracle Clusterwareスタックを開始します。# crsctl start crs
grid
ユーザーとして、Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)のGridホームを、アクティブなOracle Clusterwareホームとして設定します。-
rootupgrade
スクリプトが正常に実行されたクラスタ・メンバー・ノードのいずれかで、Oracle Grid Infrastructureインストール所有者としてログインします。 -
次のコマンドを使用して、インストーラを開始します。
ORACLE_HOME
に指定するパスは、以前のOracle Clusterwareインストールのホーム・ディレクトリの場所です。$ cd $ORACLE_HOME/oui/bin $ ./runInstaller -nowait -waitforcompletion -ignoreSysPrereqs -updateNodeList -silent CRS=true ORACLE_HOME=/u01/app/12.2.0/grid "CLUSTER_NODES=node1,node2,node3"
-
grid
ユーザーとして、Grid Infrastructureスタックが12cリリース2 (12.2) Gridホームから実行され、管理データベースおよびochad
が実行されているノードからCHAモデルをダウングレードします。$ ./srvctl stop cha $ ./chactl import model -file /u01/app/12.2.0/grid/cha/model/os_gold.svm -name DEFAULT_CLUSTER $ ./chactl import model -file /u01/app/12.2.0/grid/cha/model/db_gold.svm -name DEFAULT_DB $ ./srvctl start cha
前述の例では、
DEFAULT_CLUSTER
およびDEFAULT_DB
は、値として渡す必要があるファンクション名です。