バッチを使用したローリング・アップグレードの理解
Oracle Grid Infrastructureのローリング・アップグレードをバッチで実行できます。
root
ユーザーの自動化を使用して、アップグレード時のrootupgrade.sh
スクリプトの実行を自動化できます。root
のユーザー自動化を使用すると、ノードをグループ(バッチ)に分けてこれらのバッチのアップグレードを開始できます。バッチ間で、以前のリリースを実行しているノードからアップグレード済のノードにサービスを移動して、サービスがアップグレードの影響を受けないようにできます。root
の自動化を使用して、rootupgrade.sh
スクリプトがインスタンスを自動的に停止および起動できるようにすることをお薦めします。引き続きroot
スクリプトを手動で実行することもできます。
root
ユーザー自動化を使用せずにOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、クラスタ全体をアップグレードします。アップグレード対象の個々のノードを選択または選択解除することはできません。ローリング・アップグレード中にノードをクラスタに追加する操作はサポートされていません。Oracle Clusterwareのアップグレード中、Oracle RACインスタンスは、実行したままにしておくことをお薦めします。各ノードでroot
スクリプトを起動すると、そのノードのデータベース・インスタンスが停止され、rootupgrade.sh
スクリプトによってインスタンスは再度起動されます。
バッチ・アップグレードのためにノードを選択する際の制限事項
アップグレードのためにバッチのノードを選択する際には、次の制限が適用されます。
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アップグレードするバッチのノードを、最大で3つのバッチまでプールできます。
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Oracle Universal Installer (OUI)が実行されているローカル・ノードは、バッチ1でアップグレードする必要があります。