Oracle Grid Infrastructureホーム・パスの変更
クラスタ用Oracle Grid Infrastructure(クラスタ用に構成されているOracle ClusterwareおよびOracle ASM)をインストールした後、Gridホームのパスを変更する必要がある場合は、次の例に従って、既存のGridホームをデタッチして、新しいGridホームをアタッチします。
ノート:
Gridホームを変更する前に、再リンクしているGridホーム・ディレクトリで実行されるすべての実行可能ファイルを停止する必要があります。また、Oracle共有ライブラリにリンクされているアプリケーションも停止してください。
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rootユーザーとして、古いGridホームの場所から新しいGridホームの場所にOracle Grid Infrastructureのバイナリをコピーします。たとえば、古いGridホームが/u01/app/19.0.0/gridで、新しいGridホームが/u01/app/19c/gridの場合は次のようにします。# mkdir /u01/app/19c/grid # cp -pR /u01/app/19.0.0/grid /u01/app/19c/grid -
新しいGridホームにあるディレクトリとファイルの所有者とグループを変更します。
# chown -R grid:oinstall /u01/app/19c/grid -
gridユーザーとして、新しいGridホーム・ディレクトリからgridSetup.shコマンドを実行し、「構成オプションの選択」画面で「ソフトウェアのみの設定」を選択します。$ /u01/app/19c/grid/gridSetup.shプロンプトに従ってインストール・オプションを選択し、インストールを完了します。このステップでは、Oracle Grid Infrastructureのバイナリを再リンクし、Oracle Inventory (oraInventory)を新しいOracle Grid Infrastructureホームで更新します。
ノート:
インストール中にOracleベースのパスを変更しないでください。 -
rootユーザーとして、新しいGridホームからroot.shスクリプトを実行します。# /u01/app/19c/grid/root.sh -
gridユーザーとして、新しいGridホームからOracle RAC、dNFSおよびioracleを有効にします。$ export ORACLE_HOME=/u01/app/19c/grid $ cd $ORACLE_HOME/rdbms/lib $ make -f ins_rdbms.mk dnfs_on rac_on ioracle ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME -
rootユーザーとして次のコマンドを入力し、新しいホームの場所で起動します。# cd Grid_home/crs/install # ./rootcrs.sh -move -dstcrshome Grid_home -
gridユーザーとして、古いグリッド・ホームからCRSを無効にします。$ Grid_home/oui/bin/runInstaller -updateNodeList -noClusterEnabled ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME "CLUSTER_NODES={node1,node2}" CRS=false -doNotUpdateNodeList LOCAL_NODE=list_of_nodes -
新しいグリッド・ホームからCRSを有効にします。
$ Grid_home/oui/bin/runInstaller -updateNodeList -noClusterEnabled ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME "CLUSTER_NODES={node1,node2}" CRS=true -doNotUpdateNodeList LOCAL_NODE=list_of_nodes - 各クラスタ・メンバー・ノードで、ステップ1から8を繰り返します。
親トピック: Oracle Databaseソフトウェアの削除