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ノードにアクセスできなくなった場合のOracle Clusterwareのアップグレードの完了

アップグレードの途中で一部のノードにアクセスできなくなった場合は、アクセスできないノードでアップグレード・スクリプト(rootupgrade.sh)が実行されないため、アップグレードを完了できません。アップグレードが完了していないため、Oracle Clusterwareは以前のリリースのままになります。

crsctl query crs activeversionコマンドを入力すると、アップグレードが完了していないことを確認できます。

この問題を解決するには、次の構文を使用し、-forceフラグを指定してrootupgrade.shコマンドを実行します。

Grid_home/rootupgrade -force

次に例を示します。

# /u01/app/19.0.0/grid/rootupgrade -force

このコマンドによってアップグレードが強制的に完了されます。crsctl query crs activeversionコマンドを使用して、アップグレードが完了したことを確認します。アクティブなリリースがアップグレード・リリースになります。

クラスタの強制アップグレードには、次の制限があります。

  • すべてのアクティブ・ノードが新しいリリースにアップグレードされる必要があります。

  • すべての非アクティブ・ノード(アクセス可能またはアクセス不可能)は、アップグレードされても、アップグレードされなくてもどちらでもかまいません。

  • アクセスできないノードの場合は、パッチ・セット・アップグレードの後、ノードをクラスタから削除できます。ノードが後でアクセス可能になり、パッチ・バージョン・アップグレードのパスがサポートされる場合は、このノードを新しいパッチ・バージョンにアップグレードできます。