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Oracle Database Preinstallation RPMについて

ご使用のLinuxディストリビューションがOracle LinuxまたはRed Hat Enterprise Linuxで、Oracle Linuxサポートを使用している場合は、使用しているリリース用のOracle Database Preinstallation RPMで、インストール前のほとんどの構成タスクを完了できます。

Oracle Database Preinstallation RPMは、Oracle Linux NetworkまたはOracle Linux DVDから入手できます。Oracle Database Preinstallation RPMの使用は必須ではありませんが、クラスタ・サーバーの設定の時間を節約するため、使用をお薦めします。

インストールされると、Oracle Database Preinstallation RPMでは次の操作が実行されます。

  • Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストールに必要な追加のRPMパッケージが自動的にダウンロードおよびインストールされ、依存性が解決されます。

  • oracleユーザーが作成され、そのユーザーのoraInventory(oinstall)およびOSDBA(dba)グループが作成されます。

  • 必要に応じて、sysctl.confの設定、システム起動パラメータおよびドライバ・パラメータの値が、Oracle Database Preinstallation RPMプログラムの推奨値に基づいて設定されます。

  • ハードリソース制限およびソフトリソース制限を設定します。

  • カーネル・バージョンに応じて、他の推奨パラメータを設定します。

  • Linux x86_64マシンおよびLinux aarch64マシンの場合はカーネルでnuma=offに設定します。

Oracle Database Preinstallation RPMは、Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureを初めてシステムにインストールするときに、使用しているオペレーティング・システムで一度のみ構成します。同じシステム上の後続のインストールでは、Oracle Database Preinstallation RPMを再度インストールしないでください。

Oracle Exadata Database MachineなどのOracle Engineered SystemsにOracle Database Preinstallation RPMをインストールしないでください。Oracle Engineered Systemsには、必要なバージョンのオペレーティング・システム・カーネルおよびすべてのソフトウェア・パッケージを含む統合システム・ソフトウェアが含まれます。

ノート:

  • 各Oracle Databaseリリースに指定されたOracle Database Preinstallation RPMでは、ユーザー・アカウントoracleにのみカーネル・パラメータとリソース制限が設定されます。複数のソフトウェア・アカウント所有者を使用する場合、他のアカウントに対してはシステム構成を手動で行う必要があります。

  • Oracle Database Preinstallation RPMにより、X11クライアント・ライブラリはインストールされますが、X Window Systemのサーバー・パッケージはインストールされません。OUI、コンフィギュレーション・アシスタント、Oracle Enterprise ManagerなどのGraphical User Interfaceを使用するには、表示をX Window Systemサーバー・パッケージを使用するシステムに設定します。