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ネットワーク・インタフェースの最小ハードウェア要件

Oracle Grid Infrastructureクラスタのネットワーク・ハードウェアの最小テクノロジを満たしていることを確認するには、これらの要件を確認します

各ノードのパブリック・ネットワーク

パブリック・ネットワークでは、データベース・サービスのクライアントにアクセスできます。パブリック・ネットワークが、次の最小要件を満たしている必要があります。

  • アダプタ: 各ノードに1つ以上のパブリック・ネットワーク・アダプタまたはネットワーク・インタフェース・カード(NIC)が存在している必要があります。

    Oracleは、帯域幅の向上と高可用性のために、リンク・アグリゲーションとボンディング、トランキングまたはチーミングされたネットワークの使用をサポートしています。

  • プロトコル: 各パブリック・インタフェースで、TCP/IPがサポートされている必要があります。

各ノードのプライベート・ネットワーク

プライベート・ネットワーク(インターコネクトとも呼ばれます)とは、クラスタ・メンバー・ノードのみがアクセス可能なネットワークのことです。これには、接続のスイッチが使用されます。プライベート・ネットワークが、次の最小要件を満たしている必要があります。

  • アダプタ: 各ノードに1つ以上のプライベート・ネットワーク・アダプタまたはネットワーク・インタフェース・カード(NIC)が存在している必要があります。

    複数のネットワーク・アダプタをリンクローカル範囲内のアドレスを使用して構成し、インターコネクト用の高可用性IP (HAIP)アドレスを提供する、冗長インターコネクトを使用したインターコネクトを構成することをお薦めします。冗長インターコネクトの使用は、インストール時でも、インストール後にOracle Interface構成ツール(OIFCFG)を使用しても構成でき、これにより、帯域幅の向上と高可用性が実現します。

    Oracleは、帯域幅の向上と高可用性のために、リンク・アグリゲーションとボンディング、トランキングまたはチーミングされたネットワークの使用もサポートしています。

  • プロトコル: TCP/IPまたはInfinibandによるReliable Datagram Sockets (RDS)をサポートする、高速ネットワーク・アダプタおよびスイッチを使用したユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)

    スイッチ: TCP/IPをサポートするインターコネクト用のスイッチを使用する必要があります。専用のスイッチを使用することをお薦めします。最小スイッチ速度は、1ギガビット・イーサネットです。

    プライベート・ネットワークでMTUサイズが9000 (MTU=9000)の超特大フレームを構成することをお薦めします。

    ノート:

    超特大フレームを構成するときは、プライベート・ネットワークのすべての構成要素(ホスト・アダプタ、ネットワーク・ドライバおよびスイッチなど)で超特大フレームの使用がサポートされていることを確認してください。

ローカル・エリア・ネットワーク・テクノロジ

インターコネクト用のトークン・リングまたはクロスオーバー・ケーブルはサポートされていません。Oracleでは、超特大フレームおよびInfinibandがサポートされます。インターコネクト上でInfinibandを使用する場合、OracleではRDSプロトコルの使用がサポートされます。

共有のイーサネットVLANデプロイメントがあり、物理アダプタも共有している場合は、標準イーサネットの設計、デプロイメント、モニタリングのベスト・プラクティスに従い、共有イーサネット・スイッチ・ネットワークでよくある突発事に起因するクラスタの停止やパフォーマンス低下に備えてください。

ストレージ・ネットワーク

Oracle Automatic Storage ManagementおよびOracle Real Application Clustersには、ネットワーク接続ストレージが必要です。

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM): Oracle Clusterwareファイルに使用されるネットワーク・インタフェースは、Oracle ASMにも使用されます。

サード・パーティのストレージ: ストレージ用に追加のインタフェースを構成することをお薦めします。