Oracle Grid Infrastructureでサポートされている記憶域オプション

次の表に、Oracle Grid Infrastructureのバイナリおよびファイルでサポートされている記憶域オプションを示します。

ノート:

Oracle ASMフィルタ・ドライバ(ASMFD)は、Oracle Database 19c以降、LinuxとOracle Solarisの両方で非推奨になりました。今後のリリースでサポートが終了する予定です。

カーネル5.14以降を実行しているLinuxシステム(Oracle Linux、RedHat Enterprise LinuxおよびSUSE Linux Enterprise Serverを含む)では、ASMFDフィルタリングはすでに無効化されており、今後はサポートされなくなります。同等の機能を提供するため、これらの環境に対してASMlib v3に移行することをお薦めします。詳細は、My Oracle Supportノートのドキュメント2806979.1を参照してください。移行ステップを入手できます。Oracle Solarisでは、ASMFDは非推奨ですが、引き続き完全にサポートされています。正式なサポート終了通知が発行されるまで、ただちに必要な処置はありません。

ノート:

IBM AIX上のACFS記憶域オプションは、Oracle Database 19cで非推奨となりました。

表7-1 Oracle Grid Infrastructureでサポートされている記憶域オプション

記憶域オプション OCRおよび投票ファイル Oracle Clusterwareバイナリ Oracle RACデータベースのバイナリ Oracle RACデータベースのデータ・ファイル Oracle RACデータベースのリカバリ・ファイル

Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)

ノート: ループバック・デバイスは、Oracle ASMでは使用できません。

不可

不可

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)

不可

不可

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以降の場合は可

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以降の場合は可

ローカル・ファイル・システム

不可

不可

不可

OCFS2

不可

不可

NVMe over Fabrics (NVMe-oF)ストレージ・デバイス

不可

不可

ノート: Oracle Grid Infrastructure 19cリリースでは、NVMe-oFはカーネル・イニシエータを使用して、ディスクをブロック・デバイスとして公開します。

動作保証されているネットワーク接続ストレージ(NAS)ファイラ上のネットワーク・ファイル・システム(NFS)

ノート: Direct NFSクライアントはOracle Clusterwareファイルをサポートしていません

Direct-attached storage (DAS)

不可

不可

共有ディスク・パーティション(ブロック・デバイスまたはRAWデバイス)

不可

不可

不可

不可

不可

記憶域オプションのガイドライン

次のガイドラインに従って、記憶域オプションを選択します。

  • 選択した記憶域オプションの要件がすべて満たされている場合、各ファイル・タイプでサポートされている記憶域オプションのいずれの組合せでも使用できます。

  • Oracle ASMまたは共有ファイル・システムを使用してOracle Clusterwareファイルを格納できます。

  • RAWデバイスまたはブロック・デバイスの直接の使用はサポートされていません。