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レスポンス・ファイルを使用したOracle DBCAの実行

Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)をレスポンス・ファイル・モードで実行し、システムでOracleデータベースを構成および起動できます。

Oracle DBCAをレスポンス・ファイル・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして編集する必要があります。ORACLE_HOME/assistants/dbcaディレクトリにdbca.rspという名前のレスポンス・ファイル・テンプレートが用意されています。Oracle DBCAをレスポンス・ファイル・モードで実行するには、-responseFileフラグを-silentフラグと組み合せて使用する必要があります。グラフィカル・ディスプレイを使用し、DISPLAY環境変数を設定する必要もあります。

Oracle DBCAをレスポンス・ファイル・モードで実行るには:

  1. レスポンス・ファイルのディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイル・テンプレートdbca.rspをコピーします。
    $ cp /directory_path/assistants/dbca/dbca.rsp local_directory
    

    この例では、directory_pathは、インストール・バイナリをコピーしたディレクトリのパスです。

    レスポンス・ファイル・テンプレートを編集するもう1つの方法として、Oracle DBCAを実行する際に、コマンドライン・オプションとして必要なすべての情報を指定してデータベースを作成することもできます。サポートされるオプションのリストについては、次のコマンドを入力します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/dbca -help
  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。
    $ vi /local_dir/dbca.rsp
    
  3. ファイルに記述された指示に従ってファイルを編集します。

    ノート:

    レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、Oracle DBCAが失敗します。

  4. Oracleソフトウェア所有者ユーザーとしてログインし、ORACLE_HOME環境変数を設定して、正しいOracleホーム・ディレクトリを指定します。
  5. Oracle DBCAをレスポンス・ファイル・モードで実行するには、DISPLAY環境変数を設定します。
  6. レスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでOracle DBCAを実行するには、次のコマンド構文を使用します。
    $ORACLE_HOME/bin/dbca [-silent] -createDatabase -responseFile /local_dir/dbca.rsp 
    

    この例では:

    • -silentオプションは、Oracle DBCAをサイレント・モードで実行することを示します。

    • local_dirは、レスポンス・ファイル・テンプレートdbca.rspをコピーしたディレクトリのフルパスです。

    構成中に、Oracle DBCAでは、ステータス・メッセージおよびプログレス・バーを含むウィンドウが表示されます。