10.2.4 SCAN構成の確認
SCANは、クライアントにクラスタに対するサービス・アクセスを提供するホストの名前です。DNSによってSCANが正しくアドレスに関連付けられていることを確認するには、(Grid_home
\binにある)コマンドcluvfy comp scan
を使用します。
SCANは、特定のノードではなくクラスタ全体に関連付けされているため、クライアントの再構成を必要とせずに、クラスタでノードを追加または削除することを可能にします。また、データベースに場所の独立性がもたらされるため、クライアント構成は特定のデータベース・インスタンスがどのノードで実行されているかに依存しません。クライアントは引き続き、以前のリリースと同じ方法でクラスタにアクセスできますが、クラスタにアクセスするクライアントではSCANの使用をお薦めします。
インストール後、クライアントがクラスタにリクエストを送信すると、Oracle ClusterwareのSCANリスナーはクライアント・リクエストをクラスタのサーバーにリダイレクトします。
例10-1 CLUVFYを使用した、DNSによってSCANアドレスが正しく関連付けられていることの確認
この例は、node1.example.com
というクラスタ・ノードに対するcluvfy comp scan
コマンドの出力を示しています。
C:\> cluvfy comp scan
Verifying scan
Checking Single Client Access Name (SCAN)...
Checking TCP connectivity to SCAN Listeners...
TCP connectivity to SCAN Listeners exists on all cluster nodes
Checking name resolution setup for "node1.example.com"...
Verification of SCAN VIP and Listener setup passed
Verification of scan was successful.
親トピック: インストール後の推奨作業