日本語PDF

8.3 oranfstabファイルの構成可能な属性

oranfstabファイルで様々な設定を構成できます。

表8-1 oranfstabファイルの構成可能な属性

属性 説明

server

NFSサーバー名。

path

インターネット・プロトコル(IP)アドレスまたは名前のいずれかで指定された、NFSサーバーへの最大4つのネットワーク・パス。NFSサーバー上でifconfigコマンドを使用して表示できます。

local

IPアドレスまたは名前のいずれかで指定された、データベース・ホスト上の最大4つのパス。データベース・ホスト上でipconfigコマンドを使用して表示できます。

export

NFSサーバーからエクスポートされたパス。UNIX形式のパスを使用します。

mount

エクスポートされたボリュームに対応する、ローカル・マウント・ポイント。パスには、Windowsスタイルのパス、または次の形式のパスを使用できます。

  • nfs://server/export/path/file

  • server:/export/path/file

  • //server/export/path/file

mnt_timeout

(オプション) Direct NFSクライアントがタイムアウトする前に正常なマウントを待機する時間(秒)。デフォルトのタイムアウトは10分(600)です。

uid

(オプション) oranfstabにリストされているすべてのNFSサーバーにアクセスするためにDirect NFSクライアントで使用されるUNIXユーザーID。デフォルト値はuid:65534で、これはNFSサーバーのuser:nobodyと対応しています。

gid

(オプション) oranfstabにリストされているすべてのNFSサーバーにアクセスするためにDirect NFSクライアントで使用されるUNIXグループID。デフォルト値はgid:65534で、これはNFSサーバーのgroup:nogroupと対応しています。

nfs_version

(オプション) Direct NFSクライアントで使用されるNFSプロトコル・バージョン。指定できる値は、NFSv3、NFSv4、NFSv4.1およびpNFSです。デフォルトのバージョンはNFSv3です。NFSv4.xを指定する場合は、それに応じてoranfstabファイルでnfs_versionパラメータを構成する必要があります。Direct NFSをParallel NFSとともに使用する場合、nfs_versionpNFSとして指定します。

security_default

(オプション)サーバー・エントリ用にエクスポートされたすべてのNFSサーバー・パスに適用可能なデフォルトのセキュリティ・モード。デフォルト値はsysです。security_defaultパラメータにサポートされているセキュリティ・レベルのsecurityパラメータの説明を参照してください。

security

(オプション) Direct NFSクライアントでKerberos認証プロトコルを使用したセキュリティを有効化する場合に、セキュリティ・レベルを指定します。このパラメータは、エクスポート・マウント・ペアごとに指定できます。security_defaultおよびsecurityパラメータでサポートされているセキュリティ・レベルは、次のとおりです。

  • sys: ユーザー識別子(UID)とグループ識別子(GID)の値に基づいたUNIXレベル・セキュリティAUTH_UNIX認証。これは、セキュリティ・パラメータのデフォルト値です。

  • krb5: Direct NFSはプレーンなKerberos認証を使用して実行されます。サーバーは、申告先のリアル・サーバーとして認証されます。

  • krb5i: Direct NFSはKerberos認証およびNFS整合性を使用して実行されます。サーバーは認証され、各メッセージ転送は整合性がチェックされます。

  • krb5p: Direct NFSはKerberos認証およびNFSプライバシを使用して実行されます。サーバーは認証され、すべてのデータは完全に暗号化されます。

securityパラメータを指定した場合、それがsecurity_defaultパラメータより優先されます。これらのパラメータのいずれも指定されていない場合は、sysがデフォルト認証となります。

NFSサーバーのKerberosセキュリティ設定については、関連するNFSサーバーのドキュメントを確認してください。Kerberosクライアント設定については、関連するオペレーティング・システムのドキュメントを確認してください。

management

Direct NFSクライアントを有効にして、SNMP問合せの管理インタフェースを使用します。SNMPがNFSサーバー上の別の管理インタフェースで実行されている場合は、このパラメータを使用できます。デフォルト値はserverです。

community

SNMP問合せで使用するコミュニティ文字列。デフォルト値はpublicです。

関連項目:

『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』のNFSサーバー環境における非同期I/Oの制限に関する項を参照してください。