5.1.4.1 Oracleホーム・ユーザーの制限事項とガイドライン
Oracleソフトウェア・インストール用のOracleホーム・ユーザーの制限事項とガイドラインは、次を参照してください。
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異なるOracle Databaseホームで複数のOracleホーム・ユーザーを使用する場合は、Oracle Grid Infrastructureソフトウェア(Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)用に別々のOracleホーム・ユーザーを作成することをお薦めします。
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Oracle DatabaseまたはOracle RACをインストールする予定がある場合は、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseインストール用に別々のOracleホーム・ユーザーを作成することをお薦めします。使用するOracleホーム・ユーザーが1つの場合は、管理タスクを実行するときに、管理対象のインスタンスのOracleホームからユーティリティを選択するか、デフォルトの
%ORACLE_HOME%
値を、そのインスタンスが実行されているOracleホームの場所に変更する必要があります。Oracle ASMインスタンスの場合はOracle Grid Infrastructureホームを使用し、データベース・インスタンスの場合はOracle Databaseホームを使用する必要があります。 -
環境変数
%ORACLE_HOME%
に異なるOracleホームまたはGridホーム・パスが設定されているときに、sqlplus
、srvctl
、lsnrctl
またはasmcmd
コマンドを使用してOracleホームまたはGridホーム・インスタンスを管理しようとすると、エラーが発生します。たとえば、データベース・ホームからSRVCTLを開始する場合は%ORACLE_HOME%
にそのデータベース・ホームを設定する必要があり、そうしないと、SRVCTLが失敗します。ただし、Oracle Grid InfrastructureホームでSRVCTLを使用する場合は例外です。その場合、%ORACLE_HOME%
はSRVTCLにより無視され、Oracleホーム環境変数はSRVCTLコマンドに影響を与えません。他のすべての場合は、管理するインスタンスのOracleホームからユーティリティを起動する必要があります。特定のOracleホームを使用するようにユーザー環境を設定する必要がある場合は、Oracle Universal Installerを使用します。ランディング・ページで「インストールされた製品」をクリックします。「インベントリ」ウィンドウで「環境」タブをクリックします。使用するOracleホームを選択し、他のOracleホームの選択を解除して、「適用」をクリックします。その後、Oracle Universal Installerを終了できます。Oracle Universal Installerを使用してOracleホームを設定した場合は、
ORACLE_HOME
環境変数およびPATH
変数が更新されます。
親トピック: Oracleホーム・ユーザーを作成するタイミング