4.2 ネットワーク・アドレスの理解
インストール時に、Oracle Universal Installer(OUI)がクラスタ・ノードで検出するネットワーク・インタフェースごとに計画された使用方法を指定するように求められます。
各インタフェースを、パブリック・インタフェースまたはプライベート・インタフェース、あるいはOracle Grid InfrastructureやOracle ASMで使用しないインタフェースとして指定します。パブリック・アドレスおよび仮想インターネット・プロトコル(VIP)・アドレスは、パブリック・インタフェース上に構成されます。プライベート・アドレスはプライベート・インタフェース上に構成されます。
- パブリックIPアドレスについて
パブリックIPアドレスでは、パブリック・インタフェース(クライアントからアクセス可能なインタフェース)が使用されます。 - プライベートIPアドレスについて
Oracle Clusterwareは、プライベートとマークされたインタフェースを使用してノード間通信を行います。 - 仮想IPアドレスについて
仮想IP (VIP)アドレスは、グリッド・ネーミング・サービス(GNS)、DNSまたはホスト・ファイルに登録されます。 - グリッド・ネーミング・サービス(GNS)の仮想IPアドレスについて
GNS仮想IPアドレスは、ドメイン・ネーム・システム(DNS)で構成された静的IPアドレスです。 - SCANについて
Oracle Databaseクライアントは、単一クライアント・アクセス名(SCAN)を使用してデータベースに接続します。 - 共有SCANについて
共有SCANにより、複数のクラスタ間でSCAN VIPを共有する機能が提供され、それにより、Oracleクラスタのデプロイ時に割り当てる必要のあるIPアドレスの数が減少します。