2.1 Oracle Machine Learningのモデルについて

データ・マイニング・モデルは、データ・マイニング手法を実行するデータベース・スキーマ・オブジェクトです。

すべてのスキーマ・オブジェクトと同様に、データ・マイニング・モデルへのアクセスは、データベース権限によって制御されます。モデルはエクスポートとインポートが可能です。コメントがサポートされており、Oracle Database監査システムで追跡できます。

データ・マイニング・モデルは、DBMS_DATA_MINING PL/SQLパッケージのCREATE_MODELプロシージャによって作成されます。モデルは特定のデータ・マイニング手法のために作成され、その機能を実行する特定のアルゴリズムを使用します。機械学習機能は、解決する機械学習の問題のクラスを表す用語です。データ・マイニング手法の例としては、回帰、分類、属性評価、クラスタリング、異常検出および特徴選択が挙げられます。Oracle Data Miningでは、データ・マイニング手法ごとに1つ以上のアルゴリズムをサポートしています。

データ・マイニング手法とともに、CREATE_MODELプロシージャで設定表を指定してモデルのアルゴリズムおよびその他の特性を指定できます。設定には、一般的な設定と、データ・マイニング手法に固有の設定およびアルゴリズムに固有の設定があります。

ノート:

ほとんどの種類のデータ・マイニング・モデルは、データのスコアリングに使用できます。ただし、モデルを適用せずにデータをスコアリングすることもできます。動的スコアリングと予測分析では、ユーザーが提供するモデルなしでスコアリング結果を戻します。この場合、表示されない一時モデルを作成して適用します。