MAA GoldenGate Hubの概要

最高レベルの可用性を実現して計画外停止と計画メンテナンス・アクティビティの両方の停止時間をゼロまたはほぼゼロにするために、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)、Oracle Active Data GuardおよびOracle GoldenGateの組合せを使用できます。

このアーキテクチャ(通常はMAA Platinum、またはNever Down Architecture)では、ほぼゼロのリカバリ時間目標(RTO -- 停止中に発生する停止時間)と、ゼロまたはほぼゼロのリカバリ・ポイント目標(RPO -- データ損失の可能性)が提供されます。

以前から、Oracle GoldenGateはGoldenGateプロセスが接続するデータベース・サーバーにインストールされ、ローカルに実行されていました。Oracle Grid Infrastructure Standalone Agent (XAG)と併用する場合は、Oracle GoldenGateプロセスを、Oracle RACノード間でシームレスに再配置またはフェイルオーバーするように、また、Oracle Active Data Guardのスイッチオーバーとフェイルオーバーに従うように構成できます。

MAA Oracle GoldenGate Hub (MAA GGHub)を使用すると、GoldenGateソフトウェアおよびプロセスがExadataデータベース・サーバーから移動され、複雑さとシステム・リソースの使用率が軽減されます。MAA GGHubでは、Oracle GoldenGate管理が一元化され、Oracle GoldenGate処理の大部分が軽減され、Exadataシステム・リソースからの関連するCPU使用率およびストレージ・リソース使用率が低減されます。GoldenGateプロセスとそれらが操作するデータベースの間の接続は、Oracle Net Servicesで管理されます。

Oracle CloudでMAA Platinumソリューションを実現するには、次の大まかな手順に従います。

  1. Oracle ExadataのOracle MAA Platinum層を確認して、Platinum MAAの利点とユースケースについて理解してください。

  2. データベースをExadata Cloud Service、Base Database ServiceまたはAutonomous Database on Dedicated Infrastructure Serviceにデプロイまたは移行します。

  3. Oracle Cloud Control Planまたはクラウドの自動化を使用して、Oracle Cloudに対称スタンバイ・データベースを追加します。

  4. 「ファスト・スタート・フェイルオーバーの構成」に記載されている、Oracle MAAのベスト・プラクティスの推奨事項を使用して、Oracle Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバーを構成しデプロイします。Exadata Cloud ServiceおよびBase Database Serviceの場合、これは手動による手順です。

  5. 1つのOCIリージョン内にMAA GGHubを設定します。詳細は、次のトピックを参照してください。複数のOCIリージョンにまたがるMAA GGHub設定については、「複数リージョンにわたるクラウド: MAA Platinumの場合のOracle GoldenGate Hubの構成」を参照してください。

  6. 双方向レプリケーションと自動競合検出および解決。詳細は、Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateドキュメントを参照してください。

  7. グローバル・データ・サービス(「Oracle Global Data Servicesのベストプラクティス」を参照)などのアプリケーション・フェイルオーバー・オプションを決定するか、独自のカスタマイズしたアプリケーション・フェイルオーバーを使用します。