12 Oracle Data GuardのMAAベスト・プラクティスの概要

Oracle Active Data Guardを使用してフィジカル・スタンバイ・データベースを追加すると、Silver MAAリファレンス・アーキテクチャがGold MAAリファレンス・アーキテクチャに昇格します。Oracle Data Guardのベスト・プラクティスを実装して、すべての計画外停止に対して停止時間を最小限に抑え、データ損失ゼロを実現します。

Oracle Active Data Guardは、Gold MAAリファレンス・アーキテクチャで想定される高可用性および包括的なデータ保護を実現する上で重要な役割を果たします。Goldリファレンス・アーキテクチャは、Oracle RACプライマリ・データベースとOracle Active Data Guard搭載のOracle RACスタンバイ・システム、さらにMAA構成およびライフ・サイクル操作で構成され、1つ以上のスタンバイ・データベースを作成、メンテナンス、管理および監視する包括的なサービス・セットを提供します。Oracle Active Data Guardは、ソフトウェア更新やメジャー・データベース・アップグレードなどあらゆるタイプの計画メンテナンス・アクティビティと、データベース障害、サイト停止、自然災害、データ破損などの計画外停止の際に、データを保護します。

Oracle Data Guardのベスト・プラクティスの目的は、テストおよび実証済のMAAベスト・プラクティスを実装して、Data Guardのデプロイメントを正常に完了し、安定させることです。次のステップでは、このタイプのアーキテクチャを計画、実装およびメンテナンスするためのOracle MAAベスト・プラクティスを取り上げます。

  1. Oracle Data Guardアーキテクチャを計画し、アプリケーションやネットワークなど様々な事項を考慮します。
  2. Oracle MAAベスト・プラクティスを使用して、Data Guardを構成およびデプロイします。
  3. Data Guardデプロイメントをチューニングおよびトラブルシューティングします。

Gold MAAリファレンス・アーキテクチャについてさらに学習するには、高可用性リファレンス・アーキテクチャを参照してください。