Oracle Database Instant Clientのインストール・タイプ

Oracle Database Instant Client 19cでは、Instant ClientとInstant Client Lightのみがインストール・タイプとしてサポートされています。

Instant Clientインストール・タイプでは、Oracle Call Interface (OCI)、Oracle C++ Call Interface (OCCI)、Pro*CまたはJava Database Connectivity (JDBC) OCIの各アプリケーションで要求される共有ライブラリのみをインストールできます。

Instant ClientのInstant Client Light (English)バージョンでは、クライアントのインストールに必要なディスク領域が削減されています。英語以外の言語のエラー・メッセージ・ファイルを削除し、サポートされる文字セット定義を約250の中からわずかな数のみ残すことで、ライブラリのサイズが削減されました。

このInstant Client Lightバージョンは、US7ASCII、WE8DEC、WE8ISO8859P1、WE8MSWIN1252またはUnicode文字セットのいずれかを使用するアプリケーション向けです。NLS_LANG設定のLANGUAGEおよびTERRITORYフィールドに制限がないため、Instant Client Lightはあらゆる言語および地域設定で動作します。Instant Client Lightでは英語のエラー・メッセージのみ提供されているため、NLS_LANGAMERICAN以外の言語に設定されている場合でも、Net接続エラーなどのクライアント側で生成されたエラー・メッセージは常に英語でレポートされます。データベース・インスタンスのOracleホームに適切な翻訳済メッセージ・ファイルがインストールされている場合、SQL文の構文エラーなどのデータベース側で生成されたエラー・メッセージは、選択した言語となります。

Instant Client Lightは、次のクライアント文字セットをサポートします。

  • シングルバイト

    • US7ASCII

    • WE8DEC

    • WE8MSWIN1252

    • WE8MSWIN1252

    • WE8ISO8859P1

  • Unicode

    • UTF8

    • AL16UTF16

    • AL32UTF8

  • Instant Client Lightは、次のいずれかのデータベース文字セットを使用するデータベースに接続できます。

    • US7ASCII

    • WE8DEC

    • WE8MSWIN1252

    • WE8ISO8859P1

    • WE8EBCDIC37C

    • WE8EBCDIC1047

    • UTF8

    • AL32UTF8

    Instant Client Lightを使用する利点は、通常のInstant Clientよりもフットプリントがはるかに小さいことです。通常のInstant Clientが110MBを使用するのに対し、アプリケーションがロードする必要がある共有ライブラリは、34MBのみです。そのため、アプリケーションで使用するメモリーが少なくてすみます。