NLS_LANG環境変数を使用したロケールおよび文字セットの構成

NLS_LANG環境変数は、SQL*Plus、expおよびimpなどのコンポーネントのユーザー・インタフェースの言語およびグローバリゼーション動作を決定します。

また、クライアント・アプリケーションおよびデータベース・ユーザー・セッションで使用される言語および地域を設定します。また、クライアント・アプリケーションでのデータの入力や表示に使用する文字セットも宣言されます。

NLS_LANG環境変数の形式は次のとおりです。

NLS_LANG=language_territory.characterset

この形式の詳細は次のとおりです。

  • languageは、Oracleメッセージ、ソート、曜日および月の名前の表示に使用する言語を指定します。

  • territoryは、日付、通貨、数値のデフォルトの書式の規則を指定します。

  • charactersetは、クライアント・アプリケーションで使用するエンコーディングを指定します。

    多くの場合、これはシステム・ロケールで決定されるWindows ANSIコード・ページに対応するOracle文字セットです。

WindowsのNLS_LANGパラメータは、次のように設定できます。

  • レジストリで、指定のOracleホームに対応するサブキーの下に設定できます。

  • 環境変数として設定できます。

Oracle Databaseコンポーネントのインストール時に、NLS_LANGパラメータをターゲットOracleホームのレジストリ・サブキーにまだ設定していない場合、Oracle Universal InstallerではNLS_LANGパラメータを現在のユーザー用のオペレーティング・システムのロケールから導出したデフォルト値に設定します。次の表を参照してください。

たとえば:

  • アラビア語(U.A.E.) - ARABIC_UNITED ARAB EMIRATES.AR8MSWIN1256

  • 中国語(PRC) - SIMPLIFIED CHINESE_CHINA.ZHS16GBK

  • 中国語(台湾) - TRADITIONAL CHINESE_TAIWAN.ZHT16MSWIN950

  • 英語(イギリス) - ENGLISH_UNITED KINGDOM.WE8MSWIN1252

  • 英語(アメリカ合衆国) - AMERICAN_AMERICA.WE8MSWIN1252

  • フランス語(カナダ) - CANADIAN FRENCH_CANADA.WE8MSWIN1252

  • フランス語(フランス) - FRENCH_FRANCE.WE8MSWIN1252

  • ドイツ語(ドイツ) - GERMAN_GERMANY.WE8MSWIN1252

  • ヘブライ語 - HEBREW_ISRAEL.IW8MSWIN1255

  • 日本語 - JAPANESE_JAPAN.JA16SJISTILDE

  • ロシア語 - RUSSIAN_RUSSIA.CL8MSWIN1251

  • スペイン語(スペイン) - SPANISH_SPAIN.WE8MSWIN1252

  • スペイン語(メキシコ) - MEXICAN SPANISH_MEXICO.WE8MSWIN1252

  • スペイン語(ベネズエラ) - LATIN AMERICAN SPANISH_VENEZUELA.WE8MSWIN1252

ノート:

NLS_LANGパラメータとグローバリゼーション・サポート初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。