日本語PDF

Standard Edition高可用性のインストール要件

Standard Edition高可用性機能は、ここに示す要件を確認してからインストールおよびデプロイしてください。

  • Standard Edition高可用性は、スタンドアロン・クラスタ用のOracle Grid Infrastructure 19.7以降を実行しているクラスタの2つ以上のノードを使用して構成する必要があります。
  • Standard Edition高可用性は、バージョン19.7以降のOracle Databaseホームを使用して構成する必要があります。

    ノート:

    リリース更新(RU) 19.7以降を使用してOracle Databaseホームを更新するときには、そのOracle Databaseホームに同じバージョンのOracle Clusterware (OCW) RUを必ず適用してください。
  • Oracle Databaseのインストール先に予定しているすべてのクラスタ・ノードで、オペレーティング・システム構成、データベース・ユーザー、データベース・グループおよびリソース制限が同じになっていることを確認します。
  • Oracle Databaseのバイナリは、ローカル記憶域またはOracle ACFS (Oracle Automatic Storage Management Cluster File System)のみに格納する必要があります。
  • Oracle Databaseのデータ・ファイルは、Oracle ASMまたはOracle ACFSのみに格納する必要があります。
  • データ・ファイルの格納にOracle ACFSを使用する場合は、クラスタウェアのリソースとしてOracle ACFSを登録する必要があります。Oracle Databaseソフトウェア所有者ユーザー(oracle)は、Oracle ACFSボリュームのマウント所有者であることが必要です。Oracle ACFSのOracleホームを使用するときには、ローカル・ファイル・システムにOracleベースを用意することをお薦めします。
  • ローカル・ファイル・システムを使用する場合は、各ノードで単一インスタンスのStandard Edition 2インストールと更新を同じものにする必要があります。また、各ノードのOracleベースとOracleホームには同じディレクトリ構造を使用することも必要です。
  • すべてのノードで同じOracleホーム操作を実行する必要があります。
  • データベース・インスタンス初期化パラメータ用のSPFILEと、Oracle ASMまたはOracle ACFSに保存したデータベース・インスタンス初期化パラメータ用のデータベース・パスワード・ファイルを使用する必要があります。この方法により、すべてのノードでパラメータの整合性が保たれ、フェイルオーバー後または再配置後にパスワード・ファイルが使用できるようになります。
  • Standard Edition 2単一インスタンス・データベースは、リモート・リスナーとしてSCANリスナーに登録し、ローカル・リスナーとしてノード・リスナーに登録する必要があります。