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Oracle DatabaseインストールのInstaller計画のチェックリスト

チェックリストを使用すると、Oracle Universal Installerを起動する前の準備に役立ちます。

表1-6 Oracle DatabaseインストールのOracle Universal Installer計画のチェックリスト

チェック内容 タスク

ドキュメントの確認

  • Oracle Databaseのリリース・ノートを確認します。次の場所で入手できます。

    Oracle Databaseリリース・ノート

  • Oracle RACソフトウェアのインストール・ステップおよびOracle RACデータベースの作成について確認してください。

ライセンス情報の確認

ライセンスを購入したOracle Databaseメディア・パック内のコンポートのみを使用できます。ライセンスの詳細は、次のURLを参照してください。

『Oracle Databaseライセンス情報』

My Oracle Supportアカウント情報の取得。

インストール時に、セキュリティ・アップデートの構成、ソフトウェア・アップデートのダウンロード、および他のインストール・タスクを行うには、My Oracle Supportのユーザー名およびパスワードが必要です。次のURLでMy Oracle Supportに登録できます。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、動作保証クイック・リンクのオプションを使用して検索することもできます。

インストールを支援するオンラインの情報の確認

  • プラットフォームのインストールの動作保証にアクセスするには、My Oracle Supportにログオンします。

  • Oracle.com (http://www.oracle.com)を参照すると、特定の実装シナリオの計画、ベスト・プラクティスなど、インストール計画に役立つ情報が記載されているその他のリソースが示されています。特に、Oracle Technology NetworkでOracle Real Application Clustersのページ(http://www.oracle.com/goto/rac)を参照してください。

CVUによるOracle Universal Installer(OUI)の実行および修正スクリプトの使用

Oracle Universal Installerはクラスタ検証ユーティリティ(CVU)と完全に統合され、多くのCVU前提条件チェックを自動化します。Oracle Universal Installerを実行すると、すべての前提条件チェックが実行され、修正スクリプトが作成されます。インストールを開始せずに「サマリー」画面までOUIを実行できます。

  • 最新バージョンのCVUを次のURLで入手します。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/options/clustering/downloads/cvu-download-homepage-099973.html

  • Oracle RACのインストールを開始する前に、CVUコマンドを手動で実行して、インストールのためのシステムの準備が完了していることを確認することもできます。ベンダーがハードウェアまたはオペレーティング・システムの構成ステップをかわりに実行している場合、作業後にCVUでクラスタに対して該当する確認を行うように、ベンダーに依頼します。これによって、システムが正しく構成されていることを確認できます。

  • Oracle RACのOracleデータベース・インスタンスがあるノードからOUIとDBCAを実行します。

  • アップグレードの失敗に備えて、既存のデータベースのバックアップを含む、一般的な業界標準のデータ・リカバリ計画に従ってください。

実行時のOracle ORAchkおよびアップグレード・チェックまたは実行時ヘルス・チェックのダウンロードと実行

Oracle ORAchkユーティリティは、インストールの前後の問題を回避するのに役立つシステム・チェックを実行します。これらのチェックには、カーネル要件、オペレーティング・システム・リソース割当て、および他のシステム要件が含まれます。

Oracle ORAchkアップグレード準備状況アセスメントを使用して、11.2.0.3、11.2.0.4、12.1.0.1、12.2、18cおよび19cへのアップグレードを対象としたアップグレード固有の自動システム・ヘルス・チェックを取得します。次に例を示します。

  • 新しいデータベース・インストールを実行する前に、次を実行します。

    %ORACLE-HOME%\suptools\orachk>orachk.bat -profile preinstall
  • 既存のデータベースをより新しいバージョンまたはリリースにアップグレードするには:

    %ORACLE-HOME%\suptools\orachk>orachk.bat -o pre

Oracle ORAchkアップグレード準備状況アセスメントにより、Oracleアップグレード・ドキュメントに記載されたアップグレード前およびアップグレード後の手動チェックの多くが自動化されます。Oracle ORAchkは、Cygwin環境のWindows 2008およびWindows 2012でのみサポートされています。詳細は、次のURLを参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1268927.1

Oracle Grid Infrastructureがインストールされているかどうかの確認

  • Oracle ASMまたはOracle Restartを使用する場合は、データベースのインストールおよび作成を行う前にスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールします。それ以外の場合、Oracle ASMを使用するには、Oracle Grid Infrastructureインストールを完了し、データベースをOracle Restartに手動で登録する必要があります。

  • Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)をインストールするには、クラスタにOracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)をインストールする必要があります。Oracle Clusterwareのバージョンは、インストールするOracle RACのバージョン以上である必要があります。

  • 現在、Microsoft Windowsプラットフォームでサポートされるクラスタウェア製品はOracle Clusterwareだけです。Oracle RACをインストールする場合、クラスタ用のOracle Grid Infrastructureを最初にインストールする必要があります(これにはOracle Clusterwareが含まれます)。

Oracleプロセスの実行を確認し、必要に応じて停止する

  • Oracle ASMを使用していないスタンドアロンのデータベースの場合: Oracle Grid Infrastructureのインストールの間、データベースを停止する必要はありません。

  • Oracle ASMを使用するスタンドアロンのデータベースの場合: 既存のOracle ASMインスタンスを停止します。Oracle ASMインスタンスは、インストール中に再起動されます。

  • Oracle RAC Databaseノードの場合: このインストールでは、Oracle ClusterwareがOracle RACを実行する必要があるため、Oracle Clusterwareのアップグレードが必要です。アップグレードの一環として、データベースを停止する必要がありますが、その際、一度に1ノードずつ停止します。これは、ローリング・アップグレードがノードからノードへと実行されるためです。

インストール時にタスク・スケジューラ・ジョブが実行されないことの確認

日常のスケジュールされたジョブが開始するときにインストーラが実行中の場合、インストールの完了前にスケジュールされたジョブによるクリーン・アップが実行されて一時ファイルが削除されると、予期しないインストールの問題が発生することがあります。日常のスケジュールされたジョブを実行する前にインストールを完了するか、インストールが完了するまで、クリーン・アップを行う日常のスケジュールされたジョブを無効にすることをお薦めします。

Oracle Database管理ツールの決定

デフォルトでは、Oracle DatabaseはOracle Enterprise Manager Database Expressによって管理されます。

Oracle Management Agentがすでに存在し、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して一元的にデータベースを管理する場合には、次の情報を確保してデータベースのインストール中に入力します。

  • OMSホスト

  • OMSポート

  • EM管理ユーザー名

  • EM管理パスワード

  • ASMSNMPユーザーのパスワードの指定

ドキュメントにアクセスしたり、Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Application Expressを使用するには、Webブラウザが必要です。Webブラウザでは、JavaScript、HTML 4.0規格およびカスケード・スタイル・シート(CSS)1.0規格がサポートされている必要があります。

メモリー割当ておよび自動メモリー管理機能の確認

自動メモリー管理は、Oracle Databaseのインストール中でもインストール後でも有効化できます。インストール後に自動メモリー管理を有効にする場合は、データベースを停止して再起動する必要があります。

自動メモリー管理を使用すると、Oracle Databaseインスタンスにより、メモリーが自動的に管理およびチューニングされます。メモリー・ターゲットを選択すると、インスタンスによってシステム・グローバル領域(SGA)とインスタンス・プログラム・グローバル領域(インスタンスPGA)の間でメモリーが自動的に配分されます。メモリー要件の変化に応じて、メモリーはインスタンスによってSGAとインスタンスPGAの間で動的に再配分されます。