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Oracle Databaseのインストール時に作成されるオペレーティング・システム・グループ

インストール時に、次の表に示すユーザー・グループが、まだ存在しない場合は作成されます。

HOMENAME変数は、ソフトウェアのインストールのために生成されたHOMENAMEを参照し、形式はOraproductmajorVersionHomenumberになります。たとえば、OraDB19cHome1です。

表4-1 Oracle Databaseのインストール時に作成されるユーザー・グループ

オペレーティング・システム・グループ名 関連するシステム権限 説明

ORA_DBA

サーバー上のすべてのOracle Databaseインストール用のSYSDBAシステム権限

Windowsオペレーティング・システム用の特殊なOSDBAグループ。

このグループのメンバーには、サーバーにインストールされたすべてのOracle DatabaseのSYSDBAシステム権限が付与されます。

ORA_OPER

サーバーにインストールされたすべてのOracle Database用のSYSOPERシステム権限

Windowsオペレーティング・システム用の特殊なOSOPERグループ。

このグループのメンバーには、サーバーにインストールされたすべてのOracle DatabaseのSYSOPERシステム権限が付与されます。インストール後はこのグループにメンバーが含まれませんが、インストールの完了後にユーザーをこのグループに手動で追加できます。

ORA_ASMADMIN

Oracle ASM管理用のSYSASMシステム権限

Oracle ASMインスタンス用のOSASMグループ。

このグループおよびSYSASMシステム権限を使用すると、SYSDBAデータベース管理権限とOracle ASMストレージ管理権限を分けることができます。OSASMグループのメンバーは、SYSASM権限を使用した接続が認可され、Oracle ASMへの完全なアクセス(Oracle ASMインスタンスが管理するすべてのディスク・グループへの管理アクセスなど)が可能です。

ORA_ASMDBA

Oracle ASMインスタンスのSYSDBAシステム権限

Oracle ASMインスタンス用のOSDBAグループ。

このグループは、Oracle ASMに接続するためのアクセス権をデータベースに付与します。インストール時には、Oracleインストール・ユーザーがこのグループのメンバーとして構成されます。Oracle Databaseを作成した後、このグループには、これらのデータベース・ホームのOracleホーム・ユーザーが含まれます。

ORA_ASMOPER

ASM用のSYSOPERシステム権限

Oracle ASMインスタンス用のOSOPERグループ。

このグループのメンバーにはOracle ASMインスタンスに対するSYSOPERシステム権限が付与されます。この権限により、ディスク・グループの起動、停止、マウント、マウント解除、チェックなどの操作を実行できるようになります。このグループには、OSASMグループの権限のサブセットがあります。ORA_HOMENAME_OPERグループと同様、インストール後はこのグループにメンバーが含まれませんが、インストールの完了後にユーザーをこのグループに手動で追加できます。

ORA_HOMENAME_DBA

名前がHOMENAMEのOracleホームから実行される、すべてのインスタンス用のSYSDBAシステム権限

HOMENAMEという名前を持つOracleホームに専用のOSDBAグループ。

このグループのメンバーは、オペレーティング・システム認証を使用して、特定のOracleホームから実行される任意のデータベースのSYSDBAシステム権限を取得できます。インストール時にOracleホーム・ユーザーを指定した場合、そのユーザーはこのグループにインストール中に追加されます。

ORA_HOMENAME_OPER

名前がHOMENAMEのOracleホームから実行するすべてのインスタンス用のSYSOPERシステム権限

HOMENAMEという名前を持つOracleホーム用のOSDBAグループ。

このグループのメンバーは、オペレーティング・システム認証を使用して、特定のOracleホームから実行される任意のデータベースのSYSOPERシステム権限を取得できます。インストール後はこのグループにメンバーが含まれませんが、インストールの完了後にユーザーをこのグループに手動で追加できます。

ORA_HOMENAME_SYSBACKUP

HOMENAMEという名前を持つOracleホームから実行されるすべてのインスタンスのSYSBACKUPシステム権限

HOMENAMEという名前を持つOracleホームに専用のOSBACKUPDBAグループ。

このグループのメンバーには、指定したOracleホーム・ディレクトリから実行されたすべてのデータベース・インスタンスで、データベースのバックアップおよびリカバリ・タスクを実行するために必要な権限が付与されます。

ORA_HOMENAME_SYSDG

HOMENAMEという名前を持つOracleホームから実行されるすべてのインスタンスのSYSDGシステム権限

HOMENAMEという名前を持つOracleホームに専用のOSDGDBAグループ。

このグループのメンバーには、指定したOracleホーム・ディレクトリから実行されたすべてのデータベース・インスタンスで、Data Guard管理タスクを実行するために必要な権限が付与されます。

ORA_HOMENAME_SYSKM

HOMENAMEという名前を持つOracleホームから実行されるすべてのインスタンスのSYSKMシステム権限

HOMENAMEという名前を持つOracleホームに専用のOSKMDBAグループ。

このグループのメンバーには、指定したOracleホーム・ディレクトリから実行されたすべてのデータベース・インスタンスで、暗号化キー管理タスクを実行するために必要な権限が付与されます。

ORA_HOMENAME_SYSRAC

名前がHOMENAMEのOracleホームから実行するすべてのインスタンス用のSYSRACシステム権限。

HOMENAMEという名前を持つOracleホームに専用のOSRACDBAグループ。

このグループのメンバーは、限られた一連のOracle Real Application Clusters管理タスクを実行して、オペレーティング・システム・ユーザーの別のグループを作成する権限を持っています。

ORA_HOMENAME_SVCACCTS

名前がHOMENAMEのOracleホームから実行される、すべてのOracle Database Windows Servicesの仮想アカウントが含まれます。

SVCACCTSグループは、Oracleホームに固有のものです。仮想アカウント・ベースのHOMENAMEで実行中のすべてのサービスに仮想アカウントが含まれます。

ORA_DBSVCACCTS

すべての仮想アカウント・ベースのOracleホームに対して実行される、すべてのOracle Database Windows Servicesの仮想アカウントが含まれます。

すべての仮想アカウント・ベースのOracleホームのすべてのデータベース・サービスに仮想アカウントが含まれるDBSVCACCTSシステム全体のグループです。

Oracle Databaseのインストール時に、Oracle製品が正しく動作するように、表に示したすべてのグループが移入されます。Oracleによって移入されたグループ・メンバーは、削除することはできません。ただし、特定のデータベース権限をWindowsオペレーティング・システムの新規ユーザーに割り当てる場合は、インストールの完了後に、ユーザーをこれらのグループに手動で追加できます。

Oracleでは、インストール時にORA_INSTALLORA_CLIENT_LISTENERSORA_GRID_LISTENERSORA_HOMENAME_SVCSIDSORA_HOMENAME_SVCACCTSORA_DBSVCACCTSなどのその他のグループを作成しており、Oracleによって作成された様々なグループに関連付けられたグループ、メンバーシップおよびACLを変更することはできません。