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Optimal Flexible Architectureのファイル・パスの例

このトピックでは、Optimal Flexible Architectureに準拠したインストールでの階層ファイル・マッピングの例を示します。

この例では、3つのOracleホーム・ディレクトリと3つのデータベースを含むOptimal Flexible Architectureに準拠したインストールおよびOracle Grid Infrastructureのクラスタ・インストールとスタンドアロン・サーバー・インストール間のデプロイメント・パスの相違点の例を示します。データベース・ファイルは、D:\E:\およびF:\の3つのマウント・ポイント間に分散しています。

ノート:

  • Gridホームは、スタンドアロン・サーバー・デプロイメント(Oracle Restart)用のOracle Grid Infrastructureに使用されるGridホーム、またはクラスタ・デプロイメント(Oracle Clusterware)用のOracle Grid Infrastructureに使用されるGridホームの例です。Oracle RestartデプロイメントまたはOracle Clusterwareデプロイメントのいずれかを指定できます。両方のオプションを同時にデプロイすることはできません。

  • Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、Oracle Grid Infrastructureのインストールの一部として含まれます。より優れた冗長性とスループットを得るためにOracle ASMを使用することをお薦めします。

表B-2 Optimal Flexible Architectureの階層ファイル・パスの例

ディレクトリ 説明
C:\

システム・ディレクトリ

C:\app\

アプリケーション・ソフトウェア用のサブツリー

C:\app\oraInventory

中央OraInventoryディレクトリ。サーバー上のOracleインストールに関する情報を保持します。OINSTALLグループとして指定されたグループのメンバーには、中央インベントリへの書込み権限があります。すべてのOracleソフトウェア・インストール所有者は、そのプライマリ・グループとしてOINSTALLグループを指定する必要があり、このグループへの書込みができる必要があります

C:\app\oracle\

ユーザーoracle用のOracleベース・ディレクトリ。サーバー上で多数のOracle Databaseインストールを行うことが可能で、多数のOracle Databaseインストール所有者が存在できます。

Oracleソフトウェアがクラスタ用にデプロイされたOracle Grid Infrastructureでないかぎり、Oracleインストール所有者が所有するOracleソフトウェア・ホームは、Oracleソフトウェア・インストール所有者のOracleベース・ディレクトリに存在する必要があります。

C:\app\grid\username

Oracle Grid InfrastructureソフトウェアのOracleベース・ディレクトリ。ここで、usernameはソフトウェアのインストールを実行するユーザーの名前です。クラスタ・インストール用のOracle Grid InfrastructureのOracleホーム(Gridホーム)は、Gridユーザーの外部にあります。サーバー上の1つのGridホーム、および1つのGridソフトウェア・インストール所有者のみが存在できます。

Gridホームには、ログ・ファイルおよび他の管理ファイルが含まれています。

C:\app\oracle\admin\

データベース管理ファイル用のサブツリー

C:\app\oracle\admin\TAR

サポート・ログ・ファイル用のサブツリー

C:\app\oracle\admin\db_sales\

“sales”という名前のデータベース用の管理サブツリー

C:\app\oracle\admin\db_dwh\

“dwh”という名前のデータベース用の管理サブツリー

C:\app\oracle\fast_recovery_area\

リカバリ・ファイル用のサブツリー

C:\app\oracle\fast_recovery_area\db_sales

“sales”という名前のデータベース用のリカバリ・ファイル

C:\app\oracle\fast_recovery_area\db_dwh

“dwh”という名前のデータベース用のリカバリ・ファイル

D:\app\oracle\oradata
E:\app\oracle\oradata
F:\app\oracle\oradata

Oracleデータ・ファイル・ディレクトリ

C:\app\oracle\product\

クラスタ用のOracle Grid Infrastructure以外のOracleソフトウェア製品で共通のパス

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

Oracle Database 1のOracleホーム・ディレクトリ(Oracle Databaseインストール所有者アカウントoracleが所有)

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_2

Oracle Database 2のOracleホーム・ディレクトリ(Oracle Databaseインストール所有者アカウントoracleが所有)

C:\app\oradbowner\product\19.0.0\dbhome_2

Oracle Database 2のOracleホーム・ディレクトリ(Oracle Databaseインストール所有者アカウントoradbownerが所有)

C:\app\oracle\product\19.0.0\grid

スタンドアロン・サーバーのOracle Grid InfrastructureのOracleホーム・ディレクトリ(Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureインストール所有者oracleが所有)。

C:\app\19.0.0\grid
インストール前にはユーザーgridが所有し、インストール後にはrootが所有する、クラスタ用Oracle Grid InfrastructureのOracleホーム・ディレクトリ(Gridホーム)
C:\app\grid\username\diag\crs\hostname\crs\trace

Oracle Clusterwareのログ・ファイル