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Oracleベース・ディレクトリ

他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにOracle Database 19cをインストールする場合、Oracle Universal InstallerではOracleベース・ディレクトリを作成します。

Oracleソフトウェアがインストール済の場合、1つ以上のOracleベース・ディレクトリが存在します。インストール済であれば、Oracle Universal InstallerではOracle Databaseをインストールするディレクトリを選択できます。

Oracleホーム・ユーザーは、特定のホームに対するOracleベースを完全制御します。セキュリティ上の理由により、それぞれのOracleホームのOracleホーム・ユーザーとして使用された別々のWindowsユーザー・アカウントで、同一のOracleベースを共有することはできません。ただし、Oracle Databaseアップグレードをサポートするために、Windows組込みアカウントとWindowsユーザー・アカウントの間でのOracleベースの共有がサポートされています。つまり、Oracle Database 19cで以前のリリースのOracle DatabaseからOracleベースを再利用するよう選択した場合、Oracle Database 19cのOracleホームのOracleホーム・ユーザーは、以前のリリースのOracleベースを完全制御します。

デフォルトのWindowsインストールでは、Oracleベース・ディレクトリは次のように表示されます。

DRIVE_LETTER:\app\username

ここで、usernameは、Windows組込みアカウントを選択した場合はOracleインストール・ユーザー、それ以外の場合はOracleホーム・ユーザー(標準のWindowsユーザー・アカウント)です。

注意:

Oracleホーム・ユーザーとして使用されたWindowsユーザー・アカウントを持つOracle Database 19cをインストールした後は、旧リリースのデータベースをインストールしたり、同じOracleベース・ディレクトリを共有しないでください。旧リリースのOracle Databaseのインストール中に、旧リリースに対応するACLはリセットされます。そのため、Oracle Database 19cのサービスは、Oracleベース・ディレクトリおよびその中のファイルにアクセスできない可能性があります。

ノート:

システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合にも、Oracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。