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ARCHIVELOGモードのデータベースのリストアおよびリカバリについて

リストアおよびリカバリ操作では、「リストア操作で使用可能なコンポーネント」にリストされたコンポーネントを選択できます。

この表は、Oracle VSSライターがリストア前のフェーズ中にコンポーネントに対して実行する確認作業と、リストアの完了後に実行するアクションを示しています。

表9-3 リストア操作で使用可能なコンポーネント

コンポーネント リストア前のフェーズ リストア後のフェーズ

サーバー・パラメータ・ファイル

データベース・インスタンスが起動していないことを確認します。起動している場合、ライターによりリストア前の障害エラーが戻されます。

データベースがNOMOUNTで起動していることを確認します。サーバー・パラメータ・ファイルがOracleホームのデフォルトの場所にリストアされる場合、インスタンスは自動的にNOMOUNTで起動します。それ以外の場合は、ORA_SID_PFILEを、サーバー・パラメータ・ファイルの場所を示すテキスト・ベースの初期化パラメータ・ファイルの場所に設定する必要があります。

サーバー・パラメータ・ファイルのリストア

制御ファイル

インスタンスがNOMOUNTで起動しているか、起動していないかを確認します。インスタンスが起動していない場合、ライターにより、ORA_SID_PFILEインスタンス・パラメータ・ファイルを使用してインスタンスが起動されるか、デフォルトの場所にある初期化パラメータ・ファイルまたはサーバー・パラメータ・ファイルが使用されます。

インスタンスによって示された現在のすべての制御ファイルの場所に制御ファイルをレプリケートした後に、制御ファイルをマウントします。

すべての制御ファイルが失われた状態からのリカバリ

表領域またはデータ・ファイル・コンポーネント

データベースがマウントされていること、または指定されたデータ・ファイルまたは表領域がオフラインであることを確認します。

これらの表領域またはデータ・ファイルの完全リカバリを実行します。リクエスタ・アプリケーションは、デフォルトのリカバリ動作を上書きできます。

表領域またはデータ・ファイルのリカバリ

すべての表領域

データベースがマウントされていることを確認します。

バックアップのライター・メタデータ・ドキュメントからREDOを抽出し、リストアされたすべてのデータ・ファイルを対象に、スナップショットの作成時点までの不完全リカバリを実行します。リクエスタ・アプリケーションは、デフォルトのリカバリ動作を上書きできます。

すべての表領域のリカバリ

Oracle Database

インスタンスが起動していないことを確認します。

データベース・インスタンスを起動して制御ファイルをマウントし、リカバリを実行します。サーバー・パラメータ・ファイル、制御ファイル、およびすべての表領域のリストア後の動作に関する説明を参照してください。

「障害時リカバリの実行」および「NOARCHIVELOGデータベースのコンポーネント・ベースのバックアップのリストア

アーカイブREDOログまたは高速リカバリ領域

なし。

このコンポーネントのデフォルト・リカバリは実行されません。ただし、リクエスタ・アプリケーションでは必要なRMANコマンドを実行できます。