DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成

コンテナでOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースを作成するには、Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して次のステップを実行します。

DBCAユーティリティは通常、ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。

  1. ディレクトリを$ORACLE_HOME/binに変更し、コマンドdbcaを入力します。
  2. 「データベース操作」ウィンドウで、「データベースの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. 「拡張構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 「データベース・デプロイメント・タイプの選択」ウィンドウで、使用するデータベース管理ポリシーを「構成タイプ」リストから選択します。
    • 管理者管理型 (デフォルト)

      管理者管理デプロイメントは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)の前に存在していたOracle RACデプロイメント・タイプに基づき、クラスタ内の特定のノードで実行されるように各データベース・インスタンスを静的に構成する必要があり、また、preferredおよびavailable指定を使用して、特定のデータベースに属する特定のインスタンスで実行されるようにデータベース・サービスを構成する必要があります。

    • ポリシー管理型

      ポリシー管理デプロイメントはサーバー・プールに基づいており、データベース・サービスは、サーバー・プール内でシングルトンまたは均一として、サーバー・プール内のすべてのサーバーにわたって実行されます。データベースは1つ以上のサーバー・プールにデプロイされ、サーバー・プールのサイズによってデプロイメント内のデータベース・インスタンスの数が決まります。

    管理ポリシーを選択したら、「次へ」をクリックします。
  5. racnoderacnode2の両方を選択し、「次へ」をクリックします。
  6. 「データベース識別情報」ウィンドウで、次のフィールドに値を入力します。
    • グローバル・データベース名: orclcdb.example.infoと入力します
    • SID接頭辞: orclcdbと入力します
    • 「PDB用のローカルUNDO表領域の使用」を選択します。
    • 「1つ以上のPDBを含むコンテナ・データベースの作成」を選択します。
    • 「PDBの数」を選択します。
    • 「PDB名」に、orclpdbと入力します。
    「次へ」をクリックします。
  7. 「記憶域オプション」ウィンドウで、次のオプションを選択します。
    • データベース・ファイルの位置: +DATA/{DB_UNIQUE_NAME}と入力します。
    • 「Oracle Managed Filesの使用(OMF)」を選択します。
    選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
  8. 「高速リカバリ・オプション」ウィンドウで、次を選択します。
    • 「高速リカバリ領域」を選択し、+DATAと入力します
    • 「アーカイブ有効化」を選択し、デフォルト・オプションを選択します
    選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
  9. 「Data Vaultオプション」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  10. 「構成オプション」ウィンドウの「メモリー」タブで、次の値を入力します。
    • SGAサイズ: 3G
    • PGAサイズ: 2G

    ウィンドウの残りのフィールドでデフォルト値を選択し、「次へ」をクリックします。

    コンテナの使用可能なメモリーは、コンテナに対する合計割当てメモリーとみなされます。ただし、メモリーがコンテナに割り当てられていない場合、ホスト・メモリーが使用可能なメモリーとみなされます。cgroupsでは、物理メモリーより多くのメモリーをコンテナに割り当てることができるため、CVUでは、より少ないまたは最大のホスト・メモリーのみが受け入れられます。

    DBCAによって計算されたSGAおよびPGAの値は、ホスト・メモリーに正しく基づいていません。詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 2885873.1を参照してください。コンテナに割り当てたメモリーに基づいて、SGAおよびPGAを割り当てます。この場合、SGAには3G、PGAには2Gを指定しました。

    SGAおよびPGAのメモリー容量値に対して、SGAには3GB、PGAには2GBを手動で入力し、ポップアップ・ウィンドウで「はい」を確認して続行します。

  11. 「管理オプションの指定」ウィンドウで、デフォルトを選択します。
  12. 「データベース・ユーザー資格証明の指定」ウィンドウで、パスワードを指定します
  13. 「データベース作成オプションの選択」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  14. 「前提条件チェック」ウィンドウが表示されます。前提条件がエラーなしで完了していることを確認します。インストール・ウィンドウにリダイレクトされます。
  15. 「終了」をクリックして、インストールを開始します。

データベースが作成されたら、アプリケーションを使用してデータベースに接続することも、ポート1521でSCAN racnode-scan.example.infoを使用してSQL*Plusに接続することもできます。