Oracle Grid Infrastructureインストーラの起動

この手順を使用して、Oracle Grid Infrastructureインストーラを起動し、構成に関する情報を指定します。

ノート:

パッチ・ノート『Oracle Database Patch 34130714 - GI Release Update 19.16.0.0.220719』の指示には、opatchautoを使用してパッチをインストールするよう記載されています。ただし、このパッチは、Oracle Grid Infrastructureインストーラで-applyRU引数を使用して適用する必要があります
  1. racnode1でGridユーザーとしてPodmanコンテナへのクライアント接続から、次のコマンドを使用してインストーラを起動します。

    /u01/app/19c/grid/gridSetup.sh -applyRU /software/stage/34130714 \
    -applyOneOffs /software/stage/34339952,/software/stage/32869666
    
  2. 新しいクラスタ用のグリッド・インフラストラクチャの構成オプションを選択して、「次へ」をクリックします。

    「クラスタ構成の選択」ウィンドウが表示されます。

  3. 「Oracleスタンドアロン・クラスタの構成」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 「クラスタ名」フィールドと「SCAN名」フィールドに、エンタープライズ・ネットワーク全体で一意のクラスタの名前およびクラスタの単一クライアント・アクセス名(SCAN)の名前を入力します。この例では、次の名前を使用しました。

    • クラスタ名: raccluster01
    • SCAN名: racnode-scan
    • SCANポート: 1521
  5. GNSの仮想IPアドレス名の解決に送信するようにドメイン・ネーム・サーバー(DNS)を構成している場合、「サブドメインGNSサーバー用のGNSリクエストの構成」を選択できます。「次へ」をクリックします。

  6. クラスタ・ノードの表の「パブリック・ホスト名」列で、次の値が設定されていることを確認します。

    • パブリック・ホスト名:
      • racnode1.example.info
      • racnode2.example.info
    • 仮想ホスト名:
      • racnode1-vip.example.info
      • racnode2-vip.example.info
  7. 「SSH接続」をクリックし、racnode1racnode2の間にSSHを設定します。

    SSHが構成されている場合は、「次へ」をクリックします。

  8. 「ネットワーク・インタフェースの使用方法」ウィンドウで、次を選択します。
    • パブリック・ネットワークの場合、eth0 10.0.20.0
    • 1つ目のOracle ASMおよびプライベート・ネットワークの場合、eth1 192.168.17.0
    • 2つ目のOracle ASMおよびプライベート・ネットワークの場合、eth2 192.168.18.0

    これらの選択が完了したら、「次へ」をクリックします。

  9. 「記憶域オプション」ウィンドウで、「Oracle Flex ASMを記憶域として使用」を選択し、「次へ」をクリックします。
  10. 「GIMRオプション」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  11. 「ASMディスク・グループの作成」ウィンドウで、「検出パスの変更」をクリックし、「ディスク検出パス」の値を/dev/asm*に設定し、「OK」をクリックします。次の値を入力します。
    • ディスク・グループ名: DATA
    • 冗長性: 外部
    • デフォルトの「割当て単位サイズ」を選択します。
    • 「ディスク」を選択し、次の値を指定します。
      • /dev/asm-disk1
      • /dev/asm-disk2

    これらの値を入力したら、次をクリックします。「次へ」

  12. 「ASMパスワード」ウィンドウで、SYSユーザーおよびASMSNMPユーザーのパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。
  13. 「障害の分離」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  14. 「管理オプション」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  15. 「オペレーティング・システム・グループ」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  16. 「インストール場所」ウィンドウの「Oracleベース」で、パス/u01/app/gridを入力し、「次へ」をクリックします。
  17. Oracle Inventoryウィンドウの「インベントリ・ディレクトリ」で、/u01/app/oraInventoryと入力し、「次へ」をクリックします。
  18. 「rootスクリプトの実行」ウィンドウでデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。
  19. 「前提条件のチェック」ウィンドウの「検証の結果」に、Systemdステータス警告が表示される場合があります。この警告は無視して、続行してかまいません。

    予期しない警告が表示された場合は、My Oracle Support ID 2885873.1の既知の問題を参照してください。

  20. 「前提条件のチェック」ウィンドウで、cvuqdisk-1.0.10-1がないことを示す警告が表示され、失敗メッセージ「"ASMのデバイス・チェック"に失敗しました」が表示される可能性があります。この警告が表示された場合は、両方のコンテナにパッケージcvuqdisk-1.0.10-1をインストールする必要があります。この場合は、次のようにします。
    • 「修正および再チェック」ボタンが無効になっているので、パッケージを手動でインストールする必要があります。次のステップを実行します。
      1. 端末を開き、rootとしてracnode1 /bin/bashにログインします。

      2. 次のコマンドを実行してcvuqdisk RPMパッケージをインストールします。

        rpm -ivh /tmp/GridSetupActions*/CVU_*/cvuqdisk-1.0.10-1.rpm
      3. 「再チェック」をクリックします。

      4. ステップaおよびbを繰り返して、RPMをracnode2にインストールします。

      これ以上の警告または失敗メッセージは表示されません。インストーラは自動的に次のウィンドウに進みます。

  21. 「インストール」をクリックします。

  22. プロンプトが表示されたら、racnode1およびracnode2orainstRoot.shroot.shを実行します。

  23. インストールが完了したら、CRSスタックが稼働していることを確認します。
    $ORACLE_HOME/bin/crsctl stat res -t