3.2 REGISTER DATABASE

目的

REGISTER DATABASEコマンドを使用すると、ターゲット・データベースのメタデータをRMANでメンテナンスできるように、ターゲット・データベースをリカバリ・カタログに登録できます。RMANによって、ターゲット・データベース自体からターゲット・データベースを登録するために必要なすべての情報が取得されます。

前提条件

このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。RMANは、リカバリ・カタログおよびマウント済またはオープン状態のターゲット・データベースに接続している必要があります。現在リカバリ・カタログに登録されていないデータベースを登録する必要があります。

登録できるデータベースは、リカバリ・カタログ内で一意のDBIDを持つターゲット・データベースのみです。データベースは、同じ名前でもDBIDの値が異なれば登録できます。ただし、スタンバイ・データベースは登録できません。

使用上のノート

RMANでは、スタンバイ・データベースのプライマリ・データベースがリカバリ・カタログに登録されており、次のいずれかの条件が該当する場合、自動的に新しいスタンバイ・データベースがリカバリ・カタログに登録されます。

  • RMANが、リカバリ・カタログで認識されないDB_UNIQUE_NAMEを持つデータベース・インスタンスに接続されている場合。

  • リカバリ・カタログで認識されないデータベースに対してCONFIGURE DB_UNIQUE_NAMEコマンドを実行する場合。

Data Guard環境でRMANを使用している場合、REGISTER DATABASEコマンドは、RMANがTARGETとして接続されているプライマリ・データベースまたはフィジカル・スタンバイを登録できます。

Oracle Database 19cでは、REGISTER DATABASEコマンドを使用して、フィジカル・スタンバイ・データベースをリカバリ・カタログに明示的に登録します。フィジカル・スタンバイ・データベースの登録後、RMANはスタンバイ制御ファイルを使用して完全再同期化も実行します。この機能の主な利点は、完全再同期化を実行するためにプライマリ・データベースへの接続を回避できることです。

ノート:

RMANがスタンバイ制御ファイルを使用して完全再同期化を実行するための制限事項がいくつかあります。バックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドData Guard環境でのリカバリ・カタログの再同期化を参照してください。

重複するDBIDが見つかると、REGISTER DATABASEコマンドは失敗します。この状況になるのは、データベースを作成するときに、DUPLICATEコマンドを使用せずに既存のデータベースからファイルをコピーしたときです。この障害が発生した場合は、DBNEWIDユーティリティを使用して、コピーしたデータベースのDBIDを変更してから、REGISTER DATABASEコマンドを再試行できます。

RESETLOGSオプションを指定してデータベースをオープンし、その後にこのデータベースをリカバリ・カタログに登録すると、リカバリ・カタログでは、古いインカネーションは以前に登録されていないため古いインカネーションはDB_NAMEUNKNOWNとして記録されます。これらのレコードは削除しないでください。

ノート:

同じデータベース名とDBIDを持つ異なるターゲット・データベースをRMANで使用する場合は、RMANの起動時に必ず正しいリカバリ・カタログのスキーマを指定するように注意してください。

関連項目:

DBNEWIDユーティリティの使用方法を学習するには、Oracle Databaseユーティリティを参照してください

構文

register::=

例3-14 データベースの登録

この例では、新しいターゲット・データベースをリカバリ・カタログに登録します。例には出力例も含まれます。

RMAN> CONNECT TARGET /
 
connected to target database: PROD (DBID=1619241818)
 
RMAN> CONNECT CATALOG rco@catdb
 
recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database

RMAN> REGISTER DATABASE;
 
database registered in recovery catalog
starting full resync of recovery catalog
full resync complete