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4.15 maintQualifier

目的

maintQualifier副次句を使用すると、データベース・ファイルおよびアーカイブREDOログ・ファイルを指定できます。

セマンティクス

maintQualifier

構文要素 説明

completedTimeSpec

バックアップまたはコピー完了のための時刻範囲を指定します。

関連項目: completedTimeSpecを参照してください

DEVICE TYPE deviceSpecifier

指定したデバイス・タイプ専用の自動チャネルを割り当てます。このオプションが有効になるのは、構成済の自動チャネルがあり、チャネルを手動で割り当てていない場合のみです。たとえば、自動ディスクおよびテープ・チャネルを構成してCHANGE...DEVICE TYPE DISKを発行すると、RMANではディスク・チャネルのみが割り当てられます。

関連項目: deviceSpecifierを参照してください

LIKE 'string_pattern'

ファイル名パターンを指定して、データファイルのコピーを限定します。パターンには、Oracleのパターン一致文字であるパーセント記号(%)およびアンダースコア(_)を使用できます。RMANは、パターンと一致する名前のファイルのみを操作します。

ノート: LIKEオプションは、LIST ... ARCHIVELOGコマンドまたはバックアップ・ピースでは使用できません。

GUID guid_name

特定のアクションが実行されたプラガブル・データベース(PDB)のGUIDを指定します。各PDBは一意のGUIDで識別されます。削除されたPDBのGUIDは、dba_pdb_historyビューを問い合せることで確認できます。

BACKED UP integer TIMES TO DEVICE TYPE deviceSpecifier

コマンドの対象を、指定したメディアにinteger回以上正常にバックアップされたアーカイブ・ログとバックアップ・セットに制限します。

BACKED UPオプションがDELETE ARCHIVELOGコマンドとともに使用されると、RMANは、構成済の設定ではなくBACKED UPオプションの設定を使用して、アーカイブ・ログが削除可能かどうかを判断します。つまり、CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICYはオーバーライドされます。この構成の他に、メディアとリポジトリ間の不一致をオーバーライドするには、DELETE ARCHIVELOGコマンドとともにFORCEを使用します。

TAG tag_name

データファイルのコピーとバックアップ・セットをタグで指定します。タグ名には大/小文字区別がなく、すべて大文字で表示されます。

関連項目: 多重化バックアップ・セットの個々のコピーにタグを適用する方法と、タグのデフォルト・ファイル名形式については、BACKUPを参照してください。

例4-30 特定の場所に格納されているバックアップのリスト

次のコマンドは、ディレクトリ/disk2に格納されているすべてのイメージ・コピーをリストします。

RMAN> LIST COPY LIKE '/disk2/%';
 
List of Datafile Copies
=======================
 
Key     File S Completion Time Ckp SCN    Ckp Time
------- ---- - --------------- ---------- ---------------
9855    1    A 08-MAR-13       1394701    08-MAR-13
        Name: /disk2/data_D-PROD_I-28014364_TS-SYSTEM_FNO-1_8eic410j
        Tag: TAG20130308T160643
 
9856    2    A 08-MAR-13       1394735    08-MAR-13
        Name: /disk2/data_D-PROD_I-28014364_TS-SYSAUX_FNO-2_8fic412a
        Tag: TAG20130308T160643

例4-31 バックアップ済のアーカイブ・ログの削除

次のコマンドは、テープに2回以上正常にバックアップされたアーカイブ・ログのみを削除します。この例では、Seq 36のアーカイブ・ログのみがこれらの条件を満たしています。

RMAN> DELETE ARCHIVELOG ALL BACKED UP 2 TIMES TO DEVICE TYPE sbt;
 
released channel: ORA_SBT_TAPE_1
allocated channel: ORA_DISK_1
channel ORA_DISK_1: SID=104 device type=DISK
RMAN-08138: WARNING: archived log not deleted - must create more backups
archived log file name=/disk1/oradata/prod/arch/archiver_1_37_616443024.arc thread=1 sequence=37
List of Archived Log Copies for database with db_unique_name PROD
=====================================================================
 
Key     Thrd Seq     S Low Time
------- ---- ------- - ---------
9940    1    36      A 08-MAR-13
        Name: /disk1/oradata/prod/arch/archiver_1_36_616443024.arc
 
 
Do you really want to delete the above objects (enter YES or NO)? Y
deleted archived log
archived log file name=/disk1/oradata/prod/arch/archiver_1_36_616443024.arc RECID=129 STAMP=616695115
Deleted 1 objects