14.3.2.12 リレーショナル・データのRDFビュー

Graph Server and Clientリリース25.3以降では、RDFグラフ・サーバーおよび問合せUIのRDFビュー・ウィザードを使用して、RDFビュー・グラフを簡単に作成できます。その後、RDFビュー・グラフでSPARQL問合せを実行して、問合せ出力をビジュアル化できます。

このウィザードには、リレーショナル表の内容をRDFトリプルとして表示するR2RMLマッピングを作成するための、ステップバイステップの構造化されたアプローチが用意されています。ただし、マッピングは現在、RDFクワッドではなく、RDFトリプルの生成のみをサポートしていることに注意してください。また、マッピングの述語は定数である必要があり、行の内容に基づくことはできません。また、ウィザードを使用して作成されたマッピングでは、リソースを空白ノードとして表示できません。

ノート:

Oracle Graphには、RDFビューを作成、エクスポートおよび削除するためのサブプログラムも用意されています。詳細は、RDFビューのAPIサポートを参照してください。RDFビュー・グラフは、SPARQL問合せを使用して問い合せることができます。

RDFビュー・ウィザードは、次の概念に基づいています:

  • リソース・マップ: これらは、グラフ構造内のリソース(ノード)を取得するためのマッピングを表しています。各リソース・マップには、特定のエンティティ表の各行のコンテンツを、RDFトリプルのセットとして表示するためのマッピングが含まれています。これらのトリプルは、同じリソースを主語として使用して、そのすべてのプロパティに加えて、行に対応するエンティティも表しています。
  • トリプル・マップ: これらは、グラフ構造内の2つのリソース(ノード)間の関係(エッジ)を取得するためのマッピングを表しています。各トリプル・マップには、関係表の行で取得される各バイナリ関係を表示するためのマッピングが含まれています。RDFトリプルでは、述語が関係のタイプを反映しており、その主語と目的語は参照(ソースおよびターゲット)リソース・マップを使用して取得されるリソースです。

次の項では、ウィザードを使用してRDFビュー・グラフを作成、問合せおよびビジュアル化するステップについて説明します: