1.40 CLIENT_STATISTICS_LEVEL

CLIENT_STATISTICS_LEVELは、データベース・クライアントがデータベースにネットワーク統計を報告するかどうかを制御します。

このパラメータは、Oracle Call Interface (OCI)を使用してデータベースに接続するクライアントにのみ適用されます。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

CLIENT_STATISTICS_LEVEL = { TYPICAL | OFF }

デフォルト値

TYPICAL

変更可能

ALTER SYSTEM ... DEFERRED

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

Oracle RAC

すべてのインスタンスで同じ値を使用する必要がある。

ネットワーク(LANまたはWAN)経由でデータベースとやりとりする際に、データベース・クライアントのパフォーマンスに問題が発生する場合があります。このパラメータを使用すると、クライアントがネットワーク統計を収集して、データベースに定期的に送信できます。データベースでは、AWRおよびV$ビューに統計が表示されます。これらの統計には、TCPおよびSQL*Netの統計が含まれます。これらは既存のデータベース統計を補完するもので、ネットワーク・パフォーマンスまたは構成の潜在的な問題の分析、トラブルシューティングおよびチューニングに使用できます。

可能な値は次のとおり。

  • TYPICAL

    この設定にすると、クライアントがネットワーク統計を収集し、それらをデータベースに定期的にレポートできるようになります。

  • OFF

    この設定により、この機能は無効になります。クライアントは、ネットワーク統計をデータベースにレポートしません。

このパラメータを変更すると、データベース・クライアントに対する後続の新規接続にのみ新しい設定が適用されます。

ノート:

この機能が有効化されている場合に収集および報告される統計の完全なリストを表示するには、次のSQL文を発行します。

SELECT name FROM V$STATNAME
  WHERE name LIKE 'Client%' ORDER BY name;

NAME
-----------------------------------------------------
Client Advertised Receive Window
Client Advertised Send Window
Client Data Segments In
Client Data Segments Out
Client Lost Packets
Client Path Maximum Transmission Unit(MTU)
Client Send Congestion Window
Client Time (usec) Busy Sending Data
Client Time (usec) Busy Sending Data under Congestion
Client Time (usec) Last Ack Received
Client Time (usec) Last Ack Sent
Client Time (usec) Last Data Received
Client Time (usec) Last Data Sent
Client Time (usec) Limited by Receive Window
Client Time (usec) Limited by Send Buffer
Client Time (usec) Round Trip Time
Client Time (usec) Round Trip Time Variance
Client Total Bytes Acked
Client Total Bytes Received
Client Total Number of Retransmitted Packets

ノート:

このパラメータは、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.1以降で使用可能です。