1.69 DATA_GUARD_SYNC_LATENCY
DATA_GUARD_SYNC_LATENCY
は、Oracle Data Guardの同期REDO転送モード接続で、最初のレスポンス以降のログ・ライター(LGWR)プロセスの待機秒数を制御します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
整数 |
デフォルト値 |
|
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
いいえ |
値の範囲 |
|
基本 |
いいえ |
Oracle RAC |
すべてのインスタンスで同じ値を使用する必要がある。 |
デフォルト値は0
です。これは、LGWRがSYNCスタンバイ接続先ごとにLOG_ARCHIVE_DEST_n
パラメータのNET_TIMEOUT
属性で指定された秒数まで待機するという意味です。
たとえば、SYNCモードでREDOを受信する2つのスタンバイを持つOracle Data Guard構成で、DATA_GUARD_SYNC_LATENCY
の値を2秒に設定してSYNC転送を使用するように、LOG_ARCHIVE_DEST_2
とLOG_ARCHIVE_DEST_3
を定義するとします。REDOをスタンバイに送信する必要がある場合、REDOをLOG_ARCHIVE_DEST_2
とLOG_ARCHIVE_DEST_3
接続の両方に並行して送信し、LGWRは通知を待機します。LOG_ARCHIVE_DEST_2
が先にREDOを受信したことを通知するメッセージで応答すると、LGWRは2秒を超えてLOG_ARCHIVE_DEST_3
が応答するのを待機しません(DATA_GUARD_SYNC_LATENCY
)。LOG_ARCHIVE_DEST_3
が2秒以内に応答しない場合、LGWRは、LOG_ARCHIVE_DEST_3
から切断され、エラー状態に置かれます。REDOは、通常どおりに引き続きLOG_ARCHIVE_DEST_2
に送信されます。LOG_ARCHIVE_DEST_3
のREOPEN
属性の期間が経過すると、LGWRはLOG_ARCHIVE_DEST_3
に再接続してREDO転送を続行します。このように、2番目のSYNCスタンバイがある場合の最大の影響は、1つのSYNCスタンバイしかない場合よりも制限が2秒長くなり、Oracle Data Guard構成で必要な保護レベルを維持できるということです。
LGWRは、DATA_GUARD_SYNC_LATENCY
の値に関係なく、LOG_ARCHIVE_DEST_n
パラメータのNET_TIMEOUT
属性の値より長い期間待機しません。
関連項目: