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5.262 DBA_RAT_CAPTURE_SCHEMA_INFO

DBA_RAT_CAPTURE_SCHEMA_INFOは、ワークロード取得にSQL文が記録されたときに有効だったログイン・スキーマおよび現在のスキーマを示します。

このビューは、拡張PL/SQLモードでワークロード・リプレイを実行する場合に役立ちます。このタイプのリプレイには、SELECTUPDATEおよびDELETEなどの表操作を実行するSQL文が含まれる場合があります。現在のスキーマがワークロードの取得時のログイン・スキーマと異なる場合、それらの表操作は、ログイン・ユーザーではなく、現行のユーザーの権限を使用して実行された可能性があります。ワークロード・リプレイ中、すべての操作はログイン・ユーザーの権限で実行されます。したがって、ログイン・ユーザーに表操作の実行に必要な権限がない場合、リプレイ時にエラーが発生する可能性があります。

この問題を解決するには、このビューをDBA_WORKLOAD_CAPTURE_SQLTEXTビューと組み合せて使用できます。このビューのCAPTURE_ID列をDBA_WORKLOAD_CAPTURE_SQLTEXTCAPTURE_ID列に結合して、DBA_WORKLOAD_CAPTURE_SQLTEXTの各SQL文が取得されたときに有効だったログイン・スキーマおよび現在のスキーマを判別します。DBA_WORKLOAD_CAPTURE_SQLTEXTSQL_TEXT列を調べて、SQL文が表操作に関係するかどうか、および該当する表操作が現行のユーザーまたはログイン・ユーザーの権限を使用して実行されたかどうかを確認します。その後、ワークロード・リプレイを実行する前に、これらの表操作の実行に必要な権限をログイン・ユーザーに付与できます。

データ型 NULL 説明

CAPTURE_ID

NUMBER(38)

ワークロード取得の内部キー

SQL_ID

VARCHAR2(13)

ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子

LOGIN_SCHEMA

VARCHAR2(128)

ワークロード取得にSQL文が記録されたセッションにログオンしたユーザーのスキーマ。この値はセッション中に変更されません。

CURRENT_SCHEMA

VARCHAR2(128)

SQL文がワークロード取得に記録されたときのセッションの現在アクティブなデフォルト・スキーマ。この値は、セッション中にALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA文を使用して変更できます。また、この値は、アクティブな定義者権限オブジェクトの所有者を反映するために、セッション中に変更することもできます。

ノート:

このビューは、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.1以降で使用可能です。

関連項目:

DBA_WORKLOAD_CAPTURE_SQLTEXT