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1.145 IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORS

IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORSは、クライアントがセッション・パラメータ値を変更しようとしたときにデータベースがエラーを無視するかどうかを制御します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORS = parameter_name [, parameter_name ] ...

デフォルト値

なし

変更可能

ALTER SESSIONALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

Oracle RAC

複数インスタンスには同じ値を使用する必要がある。

IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORSパラメータを使用すると、次のシナリオの結果を変更できます。

  1. Oracleデータベースでは、PDBロックダウン・プロファイルを使用して、ALTER SESSION文で特定の初期化パラメータが変更されないようにします。
  2. データベース・クライアントは、ALTER SESSION文を使用してこれらのパラメータのいずれかを変更しようとします。クライアントは、パラメータがロックダウンされていることを認識していません。
  3. データベースはクライアントにエラーを返します。

前述のシナリオでデータベースがエラーを返さないようにするには、IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORSの値をロックダウンされた初期化パラメータのカンマ区切りリストに設定します。その後、クライアントがALTER SESSION文を使用してこれらのパラメータのいずれかを変更しようとすると、データベースは変更の試行を無視し、操作が成功したことをクライアントに示します。

IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORSパラメータは、特定のPDBへの接続中に設定することも、CDBルートで設定することですべてのPDBに適用することもできます。

CURSOR_INVALIDATIONおよびCURSOR_SHARINGパラメータは、データベース内のいずれかのPDBでロック・ダウンされています。クライアント・アプリケーションがこれらのパラメータのいずれかを変更しようとした場合、データベースでリクエストを無視し、エラーを発生させずにアプリケーションの実行を続行できるようにする必要があります。これを実現するには、PDBに接続してIGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORSパラメータを設定します。たとえば:

ALTER SYSTEM SET IGNORE_SESSION_SET_PARAM_ERRORS = CURSOR_INVALIDATION, CURSOR_SHARING;

ノート:

このパラメータは、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.4以降で使用可能です。