1.157 INSTANCE_ABORT_DELAY_TIME

INSTANCE_ABORT_DELAY_TIMEは、リカバリ不能なプロセスが終了した場合やリカバリ不能なインスタンス・エラーが発生した場合など、内部で開始されたインスタンスの終了を遅延する時間(秒単位)を指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

整数

デフォルト値

0

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

いいえ

値の範囲

0以上

基本

いいえ

Oracle RAC

異なるインスタンスで同じ値を使用する必要がある。

このパラメータは、SHUTDOWN ABORT操作、またはユーザー・コマンドの実装に必要なインスタンスの終了には適用されません。

このパラメータを0より大きい値に設定すると、DBAはリカバリ不能なエラーのために終了が発生する前にいくつかのアクションを実行できます。インスタンスはリカバリ不能な状態にあるため、一部のプロセスまたはリソース(あるいはその両方)が破損しているか使用不可で、複雑なアクションは実行できない可能性があるため、DBAはあまり大胆なアクションを行うべきではないことに注意してください。インスタンスがこの状態にある場合、オラクル社では何が可能かを保証できません。遅延した終了が開始されると、アラート・ログにメッセージが書き込まれます。PMONの異常終了の場合は、この値は適用されません。

指定した値が大きければ大きいほど、インスタンスが長い間起動し続けることになり、他の問題が発生する可能性が増加します。このパラメータを設定する場合は、0から60の間の値を設定することをお薦めします。