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1.339 STANDBY_DB_PRESERVE_STATES

STANDBY_DB_PRESERVE_STATESは、読取り可能なフィジカル・スタンバイ・データベースをプライマリ・データベースに変換するときに、インスタンスのユーザー・セッション、バッファおよびその他の内部状態を保持するかどうかを制御します。このパラメータは、リアルタイム問合せモードでオープンされているフィジカル・スタンバイ・データベースで意味を持ちます。
特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

STANDBY_DB_PRESERVE_STATES = { NONE | SESSION | BUFFER | ALL }

デフォルト値

NONE

変更可能

いいえ

PDBで変更可能

いいえ

基本

いいえ

Oracle RAC

すべてのインスタンスで同じ値を使用する必要がある。

値:

  • NONE

    何も保持されません。すべてのセッションが切断され、すべてのバッファがフラッシュされます。これはデフォルト値です。

  • SESSION

    ユーザー・セッションが保持されます。データベースをプライマリとして再オープンすると、保持されていたセッションは、何も起こらなかったかのようにその操作が再開されます。データベース(個々のPDB)がプライマリ・ロールでオープンされていない場合、セッションは終了されます。

  • BUFFER

    現在のすべてのバッファが保持されます。メディア・リカバリ・バッファは、現在のバッファに変換され、可能な場合は保持されます。データベースをプライマリとして再オープンすると、保持されたバッファが使用可能になります。それにより、操作の最初の数分間は問合せの実行がより速くなる可能性があります。データベース(または個々のPDB)がプライマリ・ロールでオープンされていない場合、バッファはフラッシュされます。

  • ALL

    この値を設定することは、SESSION値とBUFFER値の両方を設定することと同じです。

ノート:

実行が長期にわたる問合せがあるセッションやデータベース・リンクを使用しているセッションは、このパラメータの設定に関係なく、保持されません。

関連項目: