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1.341 STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINK

STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINKには、データベース・リンクが指し示すソースPDBのデータファイルをコピーするために使用するデータベース・リンクの名前を指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINK = database-link

デフォルト値

NULL

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

いいえ

基本

いいえ

Oracle RAC

異なるインスタンスに対して異なる値を設定可能。

Oracle Database 18cより前のOracle Databaseリリースでは、PDBが同じCDB(ローカル・クローン)からPDBをクローニングして作成された場合、スタンバイ上のデータファイルは自動的にソースPDBからコピーされました。ただし、PDBがリモート・クローンとして作成された場合は、ユーザーがスタンバイ上のOracle Managed Files (OMF)の場所にデータファイルをコピーする必要がありました。

この不備に対処するため、STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINKパラメータには、データベース・リンクが指し示すソースPDBのデータファイルをコピーするために使用するデータベース・リンクの名前を指定します。ファイルのコピーは、データベース・リンクがソースPDBを指し示し、ソースPDBが読取り専用モードでオープンされている場合にのみ実行されます。それ以外の場合は、引き続きユーザーがスタンバイ上のOMFの場所にデータファイルをコピーする必要があります。

また、このパラメータは、ソースPDBのファイルがスタンバイ上に存在しない場合にファイルをコピーするために使用できます。たとえば、standbys=NONEと指定してソースPDBが作成されていることがあります。この場合、STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINKパラメータを使用すると、プライマリに設定されたデータベース・リンクが存在すれば、スタンバイはプライマリからファイルをコピーできるようになります。

関連項目:

STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DIRECTORY