日本語PDF

1.344 STATISTICS_LEVEL

STATISTICS_LEVELには、データベースおよびオペレーティング・システムの統計の収集レベルを指定します。Oracle Databaseでは、自動管理に関する意思決定などの様々な目的に対して、これらの統計が収集されます。
特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

STATISTICS_LEVEL = {ALL | TYPICAL | BASIC}

デフォルト値

TYPICAL

変更可能

ALTER SESSIONALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

デフォルト設定のTYPICALでは、データベースの自動管理機能で必要とされるすべての主要統計が収集され、全体的なパフォーマンスが最適化されます。このデフォルト値は、ほとんどの環境に適しています。

STATISTICS_LEVELパラメータにALLを設定すると、TYPICAL設定を使用して収集される統計よりも多くの統計がさらに収集されます。追加される統計は、時刻に関連するオペレーティング・システム統計と計画実行統計です。

STATISTICS_LEVELパラメータをBASICに設定すると、Oracle Database機能で必要とされる、次のような多くの重要な統計が収集されません。

  • 自動ワークロード・リポジトリ(AWR)・スナップショット

  • 自動データベース診断モニター(ADDM)

  • サーバー生成の全アラート

  • 自動SGAメモリー管理

  • 自動オプティマイザ統計収集

  • オブジェクト・レベルの統計

  • エンドツーエンドのアプリケーション・トレース(V$CLIENT_STATS)

  • データベースの時間配分統計(V$SESS_TIME_MODELおよびV$SYS_TIME_MODEL)

  • サービス・レベルの統計

  • バッファ・キャッシュ・アドバイザ

  • MTTRアドバイザ

  • 共有プール・サイジング・アドバイザ

  • セグメント・レベルの統計

  • PGAターゲット・アドバイザ

  • 時刻に関連する統計

  • 統計の監視

ノート:

これらの重要な機能は使用禁止にしないでください。

STATISTICS_LEVELパラメータがALTER SYSTEMによって変更されると、すべてのアドバイザまたは統計が、STATISTICS_LEVELの新しい値に応じて動的にオンまたはオフになります。ALTER SESSIONによって変更された場合、次のアドバイザまたは統計は、ローカル・セッションでのみオンまたはオフになります。システム全体の状態は変更されません。

  • 時刻に関連する統計

  • 時刻に関連するオペレーティング・システム統計

  • 計画実行統計

V$STATISTICS_LEVELビューは、STATISTICS_LEVELパラメータによって制御される統計またはアドバイザの状態に関する情報を表示します。V$STATISTICS_LEVELを参照してください。

関連項目:

このパラメータの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。