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Oracle Fleet Patching and Provisioningを使用したOracle Databaseのデプロイについて

Oracle Fleet Patching and Provisioning (Oracle FPP)では、単一クラスタからの任意の数のノード上にあるソフトウェア・ホームのプロビジョニング、パッチ適用およびアップグレードのための標準化されたアプローチが用意されています。

ノート:

Oracle Database 19c以降、高速ホーム・プロビジョニング機能は、Oracle Fleet Patching and Provisioning (Oracle FPP)と呼ばれます。

Oracle Fleet Patching and Provisioningでは、Oracle Database、Grid Infrastructure、ミドルウェアおよびアプリケーションのOracleホームのテンプレートをイメージ(ゴールド・イメージと呼ばれる)として作成、格納および管理できます。これらのゴールド・イメージは、情報テクノロジにおける任意の数のノード上にイメージの作業用コピーをプロビジョニングおよび保持できる、Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーに保持されます。

Oracle Fleet Patching and Provisioning

Oracle FPPを使用したOracleソフトウェアのデプロイには、次の利点があります。

  • Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)、単一インスタンスおよびOracle Real Application Clusters One Node (Oracle RAC One Node)データベースの作成および管理が可能になります。Oracle Grid Infrastructureの有無に関係なく、単一インスタンス・データベースをデプロイできます。  Oracle Multitenantもサポートされています。

  • デプロイされるソフトウェアのゴールド・イメージおよび系統の管理により、標準化および高レベルの自動化が可能になります。

  • 変更管理をサポートしています。標準化されたOracleホームで、管理者はホストされたOracleソフトウェアをより効果的に制御でき、変更管理をする場合に単一の場所からソフトウェアの一括デプロイメント、パッチ適用およびアップグレードを簡単に管理します。

  • パッチ適用やアップグレード時の停止時間を最小化したり、ロールバックを容易にしたり、大規模システムのプロビジョニングをより簡単に効率的に行うことができます。

  • データベース・ソフトウェアのメンテナンスやパッチ適用が簡単になります。

  • 多数のデータベース・インスタンスに単一のOracleホームを使用できるため、ソフトウェア・イメージのパッチ適用累積時間を減らせます。

関連項目:

Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーおよびクライアントの設定、Oracle Databaseホームのプロビジョニングおよびパッチ適用のためのゴールド・イメージの作成および使用の詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドを参照してください。