DBCAを使用したクラスタの検出およびノードの選択
DBCAを起動すると、Oracle RAC用にOracleホームが有効になっていることが中央のOracle Inventoryで検出される場合、Oracle RACオプションが自動的に表示されます。
DBCAによってOracle RACのオプションが自動的に表示されない場合、DBCAはクラスタにOracleホームがインストールされていることを検出できていません。この場合は、OUIインベントリが/etc/oraInst.loc
ディレクトリに正しく配置され、oraInventory
ファイルが破損していないことを確認します。また、次のCVUコマンド構文を使用してクラスタウェア診断を実行します。
/u01/app/19.0.0/grid/bin/cluvfy/cluvfy.sh stage -post crsinst -n nodelist
たとえば、マウント・ポイント/u01/app/19.0.0/grid
と、ノードnode1
およびnode2
で構成されている場合は、次のコマンドを実行します。
$ /u01/app/19.0.0/grid/bin/cluvfy stage -post crsinst -n node1,node2
DBCAを使用する際、クラスタ・インストールの一部であるノードが「ノードの選択」ページに表示されない場合は、Opatch lsinventory
コマンドを実行してインベントリを診断します。また、CVUを使用しクラスタウェアを診断します。
「管理オプション」ページに、Oracle Enterprise Manager Database ExpressまたはOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用してデータベースを管理するオプションが示されます。Oracle RACデータベースの場合、Oracle Enterprise Manager Database Expressは単一クライアント・アクセス名(SCAN)を使用してクラスタに接続するように構成されています。