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Oracle RACのディレクトリ構造

Optimal Flexible Architecture (OFA)準拠のOracle RACデータベースのディレクトリ階層ツリーの例については、このトピックを確認します。

表B-1 OFA準拠の環境のディレクトリ構造の例

ディレクトリ 説明

$ORACLE_BASE

デフォルトのORACLE_BASEディレクトリ(ソフトウェア所有者はoracleユーザー)次に例を示します。

/u01/app/oracle

installation_type

Oracleベース・ディレクトリのインストール・タイプ。たとえば、Oracle Database 19cをインストールする場合のインストール・タイプの値は、product/19.0.0/dbhome_1です。次に例を示します。

/u01/app/oracle/product/19.0.0/dbhome_1

$ORACLE_HOME

Oracle Databaseソフトウェアのインストール先。ソフトウェアのインストールが複数必要な場合は、カウンタを追加することもできます。たとえば、Oracle Database 19cソフトウェアに対して2つ目のOracleホームを作成する場合、パスは次のとおりです。

/u01/app/oracle/product/19.0.0/dbhome_2

Oracle DatabaseホームはOracleベース・ディレクトリ・パスの下に作成されることに注意してください。Oracle Clusterwareディレクトリは、データベース実行可能ファイルが存在するOracleベース・ディレクトリ・パスの下には配置しないでください

dbs

データベース用にローカルの初期化パラメータ・ファイルが格納されるディレクトリ。

admin

管理ディレクトリ。Oracle Database 11gでは、bdumpcdumpおよびudumpファイルは、ADR_BASEに関連付けられたディレクトリに再配置されることに注意してください。次に例を示します。

/u01/app/oracle/admin

db_unique_name

データベースの一意の名前(データベース名が8文字以下の場合はdbnameと同じ)たとえば、データベース名がsalesの場合、ディレクトリ・パスは次のようになります。

/u01/app/oracle/admin/sales

/hdump

/pfile

データベース・サーバーのダンプ先

$ADR_BASE/bdump

$ADR_BASE/cdump

$ADR_BASE/udump

自動診断リポジトリのダンプ先のトレース・ファイル。このディレクトリ・パスはDIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータで設定されます。自動データ・リポジトリのパスは、すべてのノードからアクセス可能な共有記憶域の場所に配置する必要があることに注意してください。

デフォルトでは、このパスは次のように、Oracleベース・ディレクトリのサブセットになります。

$ORACLE_BASE/diag/

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)

OFA準拠のOracle Clusterwareホームのパス。デフォルト値は次のとおりです。

/u01/app/19.0.0/grid

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureのインストール中に、Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ソフトウェアがインストールされます。root.shスクリプトによって、Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリのすべての親ディレクトリの権限が変更され、rootユーザーに対してのみ書込み権限が付与されます。このため、Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにはしないでください。

bin

Oracle ClusterwareおよびOracle ASM実行可能ファイルのサブツリー。

network

Oracle Net Services構成ファイルとユーティリティのサブツリー。

関連項目:

Optimal Flexible Architecture標準の詳細は、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。